麻雀中に急性心不全で倒れた若山富三郎

公開日: 更新日:

 92年3月27日、勝に懲役2年6月、執行猶予4年の判決が下された。実刑も予想される中で勝ち取った猶予判決に、若山は「よかった、よかった」と涙を流し、勝と喜びを分かち合った。上機嫌の若山は「4月1日に人工透析があるから、次の日にうちでメシを食べよう」と誘い、4月2日に勝夫妻と清川虹子を招いて京都の自宅で食事会が開かれた。

 復帰を誓う勝に身内同然の清川。会話が大いに盛り上がった食事後、若山は闘病生活を公私ともに支えていたマネジャーの水谷亜希子さんに麻雀卓の用意を指示した。しかし、元気いっぱいに見えていた若山の体が突然グラリと揺れ、隣の清川に崩れ落ちた。すでに意識はなく真っ青。直前まで元気だったため、勝夫妻も清川も最初は冗談かと思ったほど。救急車の中では勝が人工呼吸を繰り返すなどしたが、意識は戻らず、心臓はほとんど停止状態。

 搬送先の京大病院でも電気ショックや昇圧剤投与が行われたが、治療のかいなく6時25分、若山は帰らぬ人となった。勝は遺体にすがって「たったひとりのアニキだったのに」と号泣した。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  2. 2

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  3. 3

    マツコが股関節亜脱臼でレギュラー番組欠席…原因はやはりインドアでの“自堕落”な「動かない」生活か

  4. 4

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  5. 5

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  1. 6

    5億円豪邸も…岡田准一は“マスオさん状態”になる可能性

  2. 7

    小泉進次郎氏8.15“朝イチ靖国参拝”は完全裏目…保守すり寄りパフォーマンスへの落胆と今後の懸念

  3. 8

    渡邊渚“初グラビア写真集”で「ひしゃげたバスト」大胆披露…評論家も思わず凝視

  4. 9

    「石破おろし」攻防いよいよ本格化…19日に自民選管初会合→総裁選前倒し検討開始も、国民不在は変わらず

  5. 10

    大の里&豊昇龍は“金星の使者”…両横綱の体たらくで出費かさみ相撲協会は戦々恐々