二股男に注目カップルも…“訳あり”面々が映画で共演の事情

公開日: 更新日:

■災い転じて福となす?

 起用の経緯について、配給と宣伝を担当する「アステア」社長の平野博靖氏はこう話す。

「塩谷クンと軽部監督は旧知の間柄で、本企画が持ち上がった際に役柄に合う俳優ということでキャスティングしました。愛之助さんとも監督デビュー作で一緒に組んだ仲。熊切さんは複数の候補者の中から選ばれた。2人は今作の共演を機に知り合ったそうですから、縁があったということなんでしょうか」

 これだけキャラの濃いキャストである。食わず嫌いで終わってしまいそうだが、中身も悪くない。80年代の青春ヤンキー映画の金字塔「ビー・バップ・ハイスクール」シリーズと同じ脚本家が手がけている。この手のジャンルでは王道の作品というわけだ。

 主演が引き起こした男女のもつれが災いとなり公開が遅れたが、おかげで共演者が「半沢直樹」ヒットの立役者という“おまけの話題”もついた。しかも、時代はヤンキーブーム。若者の地元意識や仲間意識の強さを解説した新書やヤンママ向けの調理グッズが売れているのも、ヤンキー的なにーちゃんねーちゃんが増えている証しという。災い転じて福となす、ってか。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    大谷騒動は「ウソつき水原一平におんぶに抱っこ」の自業自得…単なる元通訳の不祥事では済まされない

    大谷騒動は「ウソつき水原一平におんぶに抱っこ」の自業自得…単なる元通訳の不祥事では済まされない

  2. 2
    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

  3. 3
    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

  4. 4
    中学校勤務の女性支援員がオキニ生徒と“不適切な車内プレー”…自ら学校長に申告の仰天ア然

    中学校勤務の女性支援員がオキニ生徒と“不適切な車内プレー”…自ら学校長に申告の仰天ア然

  5. 5
    初場所は照ノ富士、3月場所は尊富士 勢い増す伊勢ケ浜部屋勢を支える「地盤」と「稽古」

    初場所は照ノ富士、3月場所は尊富士 勢い増す伊勢ケ浜部屋勢を支える「地盤」と「稽古」

  1. 6
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 7
    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

  3. 8
    「チーム大谷」は機能不全だった…米メディア指摘「仰天すべき無能さ」がド正論すぎるワケ

    「チーム大谷」は機能不全だった…米メディア指摘「仰天すべき無能さ」がド正論すぎるワケ

  4. 9
    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

  5. 10
    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”

    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”