日本ハム臨時コーチ就任の顛末…「今年こそ優勝を狙いたい」、新庄監督は電話で俺に訴えた
1月末、俺の携帯電話に知らない電話番号から着信があった。
「今年こそ優勝を狙いたいんです。そのために本塁打を増やしたい。だからその極意を選手に教えてもらえませんか」
声の主は新庄剛志。日本ハムの監督だった。現役時代は個人的な付き合いはなかった。少し前までなら、中日か楽天の指導者以外なら断っていたかもしれないが、最近は気を使わないようになった。
とはいえ直前のオファーだけに、「日程の調整もあるから1日だけ考えさせてくれ」と電話を切った。すでに韓国プロ野球「SSGランダース」の臨時コーチや講演会で2月はスケジュールがびっしり。「3日間だけでも」と言われ、引き受けることにした。YouTubeで事前に打者全員分の映像を見て沖縄に飛んだ。清宮幸太郎は1本足打法で体重をしっかり軸足に乗せて打つタイプ。だから母指球への意識が重要だと思った。
「軸足が早くほどけてしまったらもう負けだよ。親指でぐっと地面をしっかり食いつかせないと、あっという間に前に出されちゃう。そこを意識してやったらどう?」


















