「イルカの妹分」沢田聖子さんが語る“シンデレラ物語”と現在

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 79年、「イルカの妹分」をキャッチコピーに歌手デビューした沢田聖子さんは当時、若手シンガー・ソングライターの先頭を走っていた。その可愛らしい容姿で人気を集め、多くの学園祭で歌って大学生のアイドルになった。最近は歌声を聞かない。今どうしているのか。

「今でこそイルカさんはメル友ですが、デビュー当時はまさに神様、雲の上の存在でしたね」

 JR新宿駅に近いカフェで会った沢田さん、こう言って昔を振り返った。

「でも、昔からのイルカさんのファンとか、フォーク好きってわけじゃなかったんです。ワタシ、生後11カ月から赤ちゃんモデルをやってて、CMやドラマにちょこちょこ出てましてね。17歳のとき、別の子が仕事で穴があいちゃったから、とピンチヒッターで行かされたのが“イルカの妹分”のオーディションでした」

“ニューミュージック”と呼ばれる音楽が台頭を始めた頃だった。

「歌手の登竜門はヤマハのポプコンとかで、実力でデビューを勝ち取る、が風潮でした。ところが、ワタシは曲作りどころか、歌だってド素人。1週間の付け焼き刃の練習で弾き語りを披露したんだけど、案の定、どこのレコード会社からも見向きもされなかった。そんな中、イルカさんの夫であり、プロデューサーだった故神部和夫さんが唯一、興味を持ってくださり、半年後のデビューが決まりました。これぞシンデレラストーリーですよね」

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