京都でも初開催 秋はシネコンより「国内映画祭」が面白い
映画界は夏休み興行が一段落したが、これからの話題は目白押しの国内映画祭に移る。東京はもちろん地方でも多く、大きな映画祭、個性的な映画祭を紹介する。
日本で最も大きな映画祭といえば、東京国際映画祭。今年は第27回で、10月23日から31日までの予定。今回は会場が増える。従来の六本木ヒルズばかりではなく、新シネコンができた日本橋や東銀座の歌舞伎座でも開催される。オープニング作品はディズニーの新作CGアニメ「ベイマックス」。クロージング作品は往年のカルトコミックを実写映画化する「寄生獣」で、ともに期待の大作だ。歌舞伎座ではチャプリンの「街の灯」が上映される。「ヱヴァンゲリヲン」で知られる庵野秀明監督の約50作品にも及ぶ上映も注目したい。
「東京~」に対抗して今年からスタートするのが「京都国際映画祭」だ。10月16日から19日まで京都のよしもと祇園花月などで開催される。各映画の上映に加え、いわゆるアート色を前面に出すのが特徴である。京都が世界に誇る伝統工芸やパラパラ漫画の世界展など、日本の「アート」を世界に発信する。往年の大スター、三船敏郎の名を冠した映画賞「三船敏郎賞」も創設して、世界を舞台に活躍する俳優を選出する。