元「ザ・スパイダース」前田富雄さん 解散後は鮮魚店で40年

公開日: 更新日:

 折しもGS全盛期。テレビ、ラジオの収録、地方公演が続いた。

「メンバーより先に現場に行き、演奏の後始末をして帰る。睡眠時間は2、3時間しかなく、若かったからできたんです」

■豪華衣装はオール自腹だった

 転機は70年6月。リーダー兼ドラム担当だった田邊昭知(現田辺エージェンシー社長)がマネジメントに専念するために脱退。その後釜としてドラムを託された。

「まさに青天のへきれきってヤツ。田邊さんもマネジャーも教えてくれなくて、スポーツ新聞に載った『スパイダースに新メンバー加入』って記事を読んで、エッ、オレが!? となりました、ハハハ」

 給料は10万円にアップし、住まいもマンションになった。

「ところが、衣装代がスゴかった。すべて英國屋とか一流店のオーダーメード、しかもオール自腹ときた。給料なんて軽~くオーバーしちゃって、見かねた井上堯之さんが事務所に掛け合ってくれ、月給を17万円にしてもらいました」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景