エボラ禍でテレビ局大慌て 海外取材番組“自粛”拡大の可能性

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 世界中がエボラウイルスでパニックだが、海外取材の多いテレビ業界も頭を抱えている。とくに最近は海外に出かける番組、外国人を取り上げる番組が急増中。リベリアに滞在歴のある外国人ジャーナリストが、羽田で発熱しただけで大騒ぎになっただけに、海外関連番組が慌てるのも当然。

 たとえば「世界の果てまでイッテQ!」(日本テレビ系)、「ネプ&イモトの世界番付(同)、「YOUは何しに日本へ?」(テレビ東京系)、「世界の村で発見!こんなところに日本人」(テレビ朝日系)などがあるが……。

「とにかくアフリカ方面の取材、企画はNGになるでしょう。もしエボラウイルスに感染したら大騒動になってタレントへの補償といった程度で済む話ではなくなる。だいたいタレントは海外に行きたがらないし、事務所もタレントを出したがらない。これでは番組が成り立たない。あるキー局ではエボラに関して規定を作る方向で動いています」(キー局編成マン)

■危険なのはアフリカ取材だけではない

 また、民放以上に海外ものが多いのはNHKで、NHKスペシャルの目玉企画「ホットスポット 最後の楽園」が10月から放送されている。福山雅治を起用し、プロローグを含め7回放送だが、第1回、第2回はアフリカを取り上げた。NHKは「ほぼ取材は終わっているし、海外取材で細心の注意を払っている」(広報担当者)といい、大型企画に影響がないのは何よりといえるが。

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