水谷ケイが語る 「ギルガメ」までの家出生活とキャバ嬢時代

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 仮住まいは西新井の飯場。土木や建築現場の作業員さんたちが相部屋で寝ているなか、私と先輩は個室を使わせていただいたんです。働かざる者、食うべからずというか、皆が汗水垂らしている昼間、ひとりでブラブラしてるのは、つらかったですね。クーラーなんてない真夏、壁を這うゲンゴロウがいるんだと思っていたのが、ゴキブリだと知りました。

 18歳が近くなり、飯場の大将の奥さんがやっていた東村山のスナックで働き始めました。私を思ってくれていた先輩には悪いことをしたと思います。駅前の商店街で300円の真っ赤な口紅を買ってもらったりしていたのに、お客さんと海に遊びにいったりして、離れていったんですから。

 目指すは芸能界。それでというわけじゃないけど、池袋のキャバクラに入りました。六本木は気後れするし、新宿は怖いイメージがあったから。キャバ嬢って、まだ今のように堂々と名乗れない時代でしたけど、店のナンバー5には入ったし、ライトがまばゆいショータイムでマイクを握らせてもらうと、たまらなくうれしかった。「水着のグラビアやってみない」ってスカウトされたとき、いつもは警戒しているのに、どうして受けたのか。自分でもよく分かりません。巡り合わせなのかも知れません。

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