国会前でディラン フォークシンガー中川五郎は今も反戦歌を

公開日: 更新日:

 60年代後半に関西から火がつき、瞬く間に全国に広がった反戦フォークブーム。岡林信康、高石友也、高田渡ら多くのシンガーを輩出したが、中川五郎さん(66)もそのひとり。最近、元ちとせが中川さんの代表作「腰まで泥まみれ」をカバーして話題になったが、中川さん、今どうしているのか。

「この8月、国会前の抗議エリアで52年前にヒットしたボブ・ディランの『時代は変わる』を歌ったんです。♪古い家は土台ごと崩れ落ちるよ……と高石友也(現・ともや)さんの訳詞を今の時代に合わせて変えて歌ったんだけど、改めて今こそ歌うべき歌だと思いましたね」

 下北沢の喫茶店で会った中川さん、静かな口調で話し始めた。

「戦争法案は確かに成立しましたよ。でも、それが敗北とは思ってません。これからが本当の戦いの始まりです。戦争法案反対の声を上げ、運動を広げていったSEALDsの若者たち。新しい人は新しい運動をやるべきで、古い世代も運動の方法論を乗り越えて同じ目標に進めばいい、と思ってるボクにとって、あの歌はSEALDsをはじめとする若い世代への自分なりのメッセージソングでした」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」