“琴バウアー”も芸に アスリートのバラエティー出演に疑問

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 スポーツ選手がゲームやおちゃらけたトークをやるバラエティー番組が多くてウンザリだが、先場所優勝したばかりの琴奨菊もバラエティーに出始めた。

 20日の「炎の体育会TV」(TBS系)で、メンタリストDAIGOとのカードバトルだったから、体を張ったバカなゲームではなかったが、登場する際にはスモークの中、いきなり“琴バウアー”を披露。ゲーム中、DAIGOに心理を読まれ、ピンチになった時にもリラックスするために琴バウアーをやって大ウケ。まるで芸人の一発芸みたい。負けて「悔しい~!」と目を細めた自然な笑顔はテレビ慣れした印象だ。1回優勝したぐらいで、バラエティーに出てヘラヘラしていていいのか。

 相撲は隔月で場所があり、場所がない時は地方巡業があるから、ハードだ。たまにバラエティーに出るくらいは体調に影響はないだろうが、来場所に負け越したらバッシングされるゾ。

 しかし、ついこの前までは五郎丸のルーティンのポーズがはやっていたのに、今や琴奨菊の琴バウアーが人気とは、テレビはそのポーズの本質(琴奨菊はトレーニングから生まれたポーズ)には触れず、はやりのギャグのように扱う。さらにスポーツ選手にお遊びのゲームをやらせようとする。アスリートへの敬意が欠けている。

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