吉本若手の受け皿にも 47都道府県「住みます芸人」の勝算

公開日: 更新日:

■東京や大阪には芸人があふれている

吉本興業はNSC(養成所)から毎年大勢の卒業生が出るので、彼らが活動するための場所が東京や大阪だけでは芸人があふれて競争率がものすごく高くなってしまう。地方に密着した芸人として現地に住み、地方のテレビ局やラジオ局に出続けることで地方局の人たちとの信頼も築けるし、芸人たちの仕事も増える。地方を“職場”として考えています。この事業を続けることで地方局と関係が強くなり、タレントたちのレギュラー数が徐々にですが増えてきました。これは他事務所にはできないことではないかなと」(広報担当者)

 しかしながら、到底“採算事業”には思えないが……。

「現状、県によって赤字と黒字はさまざま。ちなみに、芸人が各地に住む際の家賃や生活費は基本的に本人たちの自腹。自治体によっては『長らく空き家になっている部屋があるから使っていいよ』と住居を提供してくれるところもあるようです」(前出の担当者)

 生活費はあくまで自己負担で地方開拓の任務を与えられた「住みます芸人」。さながらお笑い版「屯田兵」というべきか。笑いの総合商社は抜け目がない。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  2. 2

    ヤクルト村上宗隆の「メジャー契約金」は何億円?

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希もようやく危機感…ロッテ時代の逃げ癖、図々しさは通用しないと身に染みた?

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    吉沢亮「国宝」150億円突破も手放しで喜べない…堺雅人“半沢直樹ブーム”と似て非なるギャラ高騰の行方

  1. 6

    「SIAM SHADE」DAITAがメンバー4人を提訴報道…人気バンドを巡る金銭問題と、「GLAY」は別格のワケ

  2. 7

    日本ハム最年長レジェンド宮西尚生も“完オチ”…ますます破壊力増す「新庄のDM」

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    ドジャース佐々木朗希にリリーバーとしての“重大欠陥”…大谷とは真逆の「自己チューぶり」が焦点に

  5. 10

    《あの方のこと?》ラルクhydeの「太っていくロックアーティストになりたくない」発言が物議