著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

カメラ睨み付けた高畑淳子と裕太 目から読み解く深層心理

公開日: 更新日:

 今年ほど芸能人の「危機管理」が問われた年はない。

 ベッキーに始まり中村橋之助まで危機に対応してきた。橋之助は妻の三田寛子の「神対応」で救われた感があるが、他はいまだに後遺症が残っている。なかでも、高畑淳子(61)のダメージは大きくなるばかり。不肖の息子・高畑裕太(23)は強姦致傷事件とされたが、不起訴処分となり無罪放免となった。

 被害者に対する示談金の額などが喧伝されるなか、「暴力団介入」の話まで写真誌に報じられ、不起訴に対する世間の不信感は拭えない。それでも釈放後、裕太が入院したのはVIP待遇のホテルのような病院。政財界の人が問題を起こした際、一時的に避難するのが病院。よく似た構図であるが、ここまでのシナリオを描いたのは母親だろう。

 その出発点となったのが謝罪会見だった。演出っぽい一面もあったが、改めて思うのが母親の「目」である。

 会見時の目は涙をためながら「謝罪」を訴えかけるかのようだったが、会見後、連日のように追いかけ回すメディアに向けた目は睨み付けるようで怖いほどだった。トーク番組で見せる柔らかいまなざしとは明らかに違いがあった。それは裕太が釈放された日、深々と頭を下げ謝罪した後、報道陣を睨み付けた目と似ていた。母子とはいえ、ここまで似るものかと思うほどだった。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  2. 2

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  3. 3

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  4. 4

    片山さつき財務相の居直り開催を逆手に…高市首相「大臣規範」見直しで“パーティー解禁”の支離滅裂

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  1. 6

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  2. 7

    森田望智は苦節15年の苦労人 “ワキ毛の女王”経てブレーク…アラサーで「朝ドラ女優」抜擢のワケ

  3. 8

    臨時国会きょう閉会…維新「改革のセンターピン」定数削減頓挫、連立の“絶対条件”総崩れで手柄ゼロ

  4. 9

    阪神・佐藤輝明をドジャースが「囲い込み」か…山本由伸や朗希と関係深い広告代理店の影も見え隠れ

  5. 10

    阪神・才木浩人が今オフメジャー行きに球団「NO」で…佐藤輝明の来オフ米挑戦に大きな暗雲