必死に都知事の敵探し いまやテレビ各局は“小池劇場”頼み

公開日: 更新日:

 今月3日の「SMAP×SMAP」(フジテレビ系)で目玉のビストロコーナーに登場した小池百合子都知事。4週続けてヒト桁台だった視聴率が10.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったから、“小池効果”は抜群で、小池知事は旬のタレントのような存在。放送関係者がこう言う。

小池都知事はテレビ的な話題性十分。視聴率も稼げます。小池vs都議会は盛り上がっていますし、築地市場の豊洲移転問題も都知事絡みでヒートアップ、石原元都知事との“対決”で、さらに関心が高まった。もっとも、そうした勢いも、このところ都議会がひよって、ちょっと残念でした。テレビマンは小池都知事の敵探しに必死ですよ」

 要するに、ネタ枯れの報道番組やワイドショーは“小池劇場”頼みになっているわけだ。

「ワイドショーや夕方のニュースは、主婦層に人気の小池都知事なら数字が取れるということ。市場問題のほかに東京五輪もあって、今後、ネタは尽きないし、小池都知事はキャラが立っているのがいい。男を相手にして、ハッキリした物言いはオバサンたちに受けるし、面白がって見る。民進党の蓮舫代表よりは、はるかにタレント性があります。テレビ局は今後、視聴率のために、小池一辺倒をエスカレートさせるのではないか。テレビは他にもやるべきニュースはあるはずだけど、“数字を持っている女”と“土を盛っていない東京都”の話題に優るものはないのでしょう」(作家の松野大介氏)

“小泉劇場”並みに“小池劇場”が盛り上がって、テレビは束の間の賑わいといったところ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本は強い国か…「障害者年金」を半分に減額とは

  2. 2

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  5. 5

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」