“どつき漫才”正司敏江さん 開花に名プロデューサーの尽力

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 玲児さんとは、私が師匠の三姉妹漫談「かしまし娘」の自宅に住み込みしてた頃からのお付き合い。「ちゃっかり娘」解散後の64年に結婚しまして、兄妹と偽ってデビューしたのは66年ですわ。

■“どつき漫才”に時代も味方?

 そんでもな、最初は、どつき漫才やなかったんです。普通のボケとツッコミ。それが、私が舞台でせりふ忘れてもうた時に、本気で怒った玲児さんがバーンと突き飛ばして、コロコロッと転がったのがお客さんにウケてからですわ。その時に、「あ、これや」と。そしてただ、転がるだけやなくて、ムクッと起き上がって、逆襲するパターンをつくったら、ドカーンと大受けしたんです。ちょうど時代にもあってたんやないんですか?

 その頃はまだ「女は黙って男に従ごうとれ」という時代やったけど、女もだんだん強うなってきとったんですね。そんな時に150センチそこそこのチッさい私が、体格でも力でもかなわん玲児さんに向かっていく、何べんも何べんも転がされてもヘコタレへん、そんなところが女の人にしたら、言いたいこともよー言われへん自分らの代わりに見えたんちゃいますか?

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