石坂浩二がテレビの現状憂う 「シニア世代に響く番組を」

公開日: 更新日:

 春の大改編の目玉のひとつ、テレビ朝日が仕かける帯ドラマ劇場の第1弾「やすらぎの郷」(月~金曜、12時半~12時50分)が3日から放送。脚本家・倉本聰氏(82)がシニア世代に向けて執筆したオリジナル作品で、ターゲット以上にキャスティングも話題を呼んだ。倉本氏から企画段階の時点で直々にオファーを受けた主演の石坂浩二(75)。その時に交わしたというテレビに対する苦渋の思いを口にした。

「いまのテレビは昔と変わらず若者志向で作っているけれども、当の若者は皆、携帯電話のほうに興味がいっちまっている。そのことを制作側が気付いていない。いや、見て見ぬふりをしていると言った方が正確かもしれないが、そうではないだろうと。本当に見たいと思っている、テレビ草創期からご覧になっている方々の層に響く番組をつくりたい。65歳以上の人々が総人口の4分の1を占めているのに、その世代に向けた番組作りをおざなりにしたままでいいのか。昨年の夏、倉本先生から伺ったお話はこういった趣旨でした。

 我々の世代は亡くなるまでテレビを見続けたいと思うんです。それもちっこいケータイの画面で見るのではなくてね。そういった倉本先生の考えに共感し、オファーを受けたのですが、台本が届いたらセリフの量が膨大でこれは大変だなあと(苦笑い)」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  3. 3

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  4. 4

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督

  5. 5

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  1. 6

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  2. 7

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  3. 8

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  4. 9

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  5. 10

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い