映画「グレートウォール」 ハリウッドのみ込む中国マネー
製作会社はレジェンダリー・ピクチャーズ。「キングコング:髑髏島の巨神」が公開中で、今後もハリウッド版ゴジラや「パシフィック・リム」の続編など話題作が目白押しのスタジオだが、昨年1月に中国一の大富豪、王建林会長率いるワンダ・グループに買収されたことでも話題になった。
「王建林会長は米国のシネコンチェーンやテレビ制作会社を次々と買収しているほか、映画芸術科学アカデミーに出資するなどハリウッドへの影響力を強めています。かつてバブル時代、日本の松下やソニーも進出しましたが、ワンダの勢いと戦略性はその比ではありません。王建林会長はすでに中国内にハリウッドも真っ青な巨大な撮影施設まで建設中です。中国政府は海外映画を制限するとともに自国映画への優遇税制を敷いていますが、今後のレジェンダリー作品の多くはここで撮影され、"中国映画"として米中の市場を席巻することになるでしょう」
ハリウッドを飲み込む勢いのチャイナマネー。恐るべし。