映画「グレートウォール」 ハリウッドのみ込む中国マネー

公開日: 更新日:

 製作会社はレジェンダリー・ピクチャーズ。「キングコング:髑髏島の巨神」が公開中で、今後もハリウッド版ゴジラや「パシフィック・リム」の続編など話題作が目白押しのスタジオだが、昨年1月に中国一の大富豪、王建林会長率いるワンダ・グループに買収されたことでも話題になった。

「王建林会長は米国のシネコンチェーンやテレビ制作会社を次々と買収しているほか、映画芸術科学アカデミーに出資するなどハリウッドへの影響力を強めています。かつてバブル時代、日本の松下やソニーも進出しましたが、ワンダの勢いと戦略性はその比ではありません。王建林会長はすでに中国内にハリウッドも真っ青な巨大な撮影施設まで建設中です。中国政府は海外映画を制限するとともに自国映画への優遇税制を敷いていますが、今後のレジェンダリー作品の多くはここで撮影され、"中国映画"として米中の市場を席巻することになるでしょう」

 ハリウッドを飲み込む勢いのチャイナマネー。恐るべし。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  3. 3

    前田健太は巨人入りが最有力か…古巣広島は早期撤退、「夫人の意向」と「本拠地の相性」がカギ

  4. 4

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  5. 5

    来春WBCは日本人メジャー選手壊滅危機…ダル出場絶望、大谷&山本は参加不透明で“スカスカ侍J”に現実味

  1. 6

    詞と曲の革命児が出会った岩崎宏美という奇跡の突然変異種

  2. 7

    高市政権にも「政治とカネ」大噴出…林総務相と城内経済財政相が“文春砲”被弾でもう立ち往生

  3. 8

    「もう野球やめたる!」…俺は高卒1年目の森野将彦に“泣かされた”

  4. 9

    連立与党の維新が迫られる“踏み絵”…企業・団体献金「規制強化」公明・国民案に立憲も協力

  5. 10

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋