映画「ローガン」監督が語るR指定へのこだわりと疑問

公開日: 更新日:

 例えば、銃弾や銃撃のシーンは見る者のトラウマになりにくいが、ナイフ類はトラウマになりやすいと思われている。そういう曖昧な解釈自体、ふざけていると思いませんか。そして、そんな曖昧な基準は世間の価値観が少なからず影響を及ぼしていたりする。

 以前、女性の胸が露出されている作品を子供が目にするのが心配だと嘆く親御さんがいました。その作品には何百人もの人々が殺されるシーンもあるのですが、そっちは気にしていない。性的な描写や言葉遣いには敏感なのに、人間の尊厳や死は問題視しない。実に奇妙な話です。

 映画は人の心を動かすものでなければならないし、心の温かみや愛を描いた作品であれば、暴力的な描写も解毒剤の作用をもたらすと考えています。愛を描いた「LOGAN」は、皆さんの心を動かす作品だと信じています。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「マラソン」と「大腸がん」に関連あり? ランナー100人への調査結果が全米で大きな波紋

  2. 2

    “マトリ捜査報道”米倉涼子の圧倒的「男運」のなさ…海外から戻らないダンサー彼氏や"前科既婚者"との過去

  3. 3

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  4. 4

    大阪・関西万博「最終日」現地ルポ…やっぱり異常な激混み、最後まで欠陥露呈、成功には程遠く

  5. 5

    米倉涼子“自宅ガサ入れ”報道の波紋と今後…直後にヨーロッパに渡航、帰国後はイベントを次々キャンセル

  1. 6

    アッと驚く自公「連立解消」…突っぱねた高市自民も離脱する斉藤公明も勝算なしの結末

  2. 7

    新型コロナワクチン接種後の健康被害の真実を探るドキュメンタリー映画「ヒポクラテスの盲点」を製作した大西隼監督に聞いた

  3. 8

    巨人の大補強路線にOB評論家から苦言噴出…昨オフ64億円費やすも不発、懲りずに中日・柳&マエケン狙い

  4. 9

    元体操選手の鶴見虹子さん 生徒200人を抱える体操教室を経営、“アイドル”も育成中

  5. 10

    地上波連ドラ3年ぶり竹内涼真に“吉沢亮の代役”の重圧…今もくすぶる5年前の恋愛スキャンダル