映画「ローガン」監督が語るR指定へのこだわりと疑問

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 例えば、銃弾や銃撃のシーンは見る者のトラウマになりにくいが、ナイフ類はトラウマになりやすいと思われている。そういう曖昧な解釈自体、ふざけていると思いませんか。そして、そんな曖昧な基準は世間の価値観が少なからず影響を及ぼしていたりする。

 以前、女性の胸が露出されている作品を子供が目にするのが心配だと嘆く親御さんがいました。その作品には何百人もの人々が殺されるシーンもあるのですが、そっちは気にしていない。性的な描写や言葉遣いには敏感なのに、人間の尊厳や死は問題視しない。実に奇妙な話です。

 映画は人の心を動かすものでなければならないし、心の温かみや愛を描いた作品であれば、暴力的な描写も解毒剤の作用をもたらすと考えています。愛を描いた「LOGAN」は、皆さんの心を動かす作品だと信じています。

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