桂あやめさん 西川死刑囚に襲われた衝撃体験を振り返る
1991年、スナックのママ4人が連続で殺害された警察庁指定119号事件で、強盗殺人罪で死刑判決が出ていた西川正勝死刑囚(61)の刑が13日に執行された。この西川死刑囚に首を絞められて殺されかけたのが落語家の桂あやめさん。桂さんはこの日、報道陣に「安心はするが、亡くなった4人のことを考えると複雑です」とコメント。九死に一生を得た衝撃体験を振り返る。
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桂花枝(桂あやめさんの当時の芸名)は1992年の正月元旦は師匠の小文枝宅で過ごし、4日の新年会の席では、入門時から欲しかった師匠の前名、桂あやめを襲名する許しを得た。入門10年目にして念願がかなったわけだ。その翌日、あの事件が起こる。
「二日酔いで寝ていると、『隣に越してきた者です』って男の人が訪ねてきたんです。まだ電話がついていないんで貸してくれと頼まれて、電話機のコードをドアの近くまで引っ張ってきて電話をさせた。『留守みたいです』と受話器を置いた次の瞬間、いきなり近づいて首を絞められた。このまま死んだらあやめの名前はどないなるんやろうと思いながら気を失って、お花畑が渦みたいに回ってるのが頭に浮かんで、気が付いたら部屋の天井が見えて、あ、夢やったんか、と起き上がったら犯人がそばにいた」