日豪合作で映画主演デビュー 織田梨沙に高まる期待の声
昨年公開された映画「秘密 THE TOP SECRET」で一糸まとわぬ姿になり話題をさらった織田梨沙(21)。日豪合作ムービー「STAR SAND―星砂物語―」(ロジャー・パルバース監督、今週4日公開)では流暢な英語を披露し、観客の聴覚を刺激する。
「発音は小さい頃から得意で大好きな海外ドラマをよく見ていました。でも、今回は苦労した。ひと言ひと言、セリフの意味を理解した上で発しなければ、相手に伝わらない。感情の抑揚をどうつけるか。簡単ではなかったです」
物語の舞台は、太平洋戦争末期の沖縄。戦火から遠く離れた小島で、だれも殺さない臆病な米兵と敵と戦わない卑怯な日本兵を見つめる、日系アメリカ人の母親をもつ16歳の少女を演じた。
戦争を知らない織田にとって役作りは至難の業だったろうが、「お母さんがロシアのクオーターで、私はロシアの血が8分の1混じっています。そんな自分の境遇も役立ったような気がします」。
クラシックバレエで鍛えたしなやかな体に、物おじしない性格。周囲からはハリウッド進出を期待する声も上がるが、本人は堅実だ。
「まずは演技の基礎をちゃんと築かないと。自分でハリウッドに行きたいって大口叩くのはそれからです(笑い)」