放送法の縛りもなし 地上波TVがネット放送に駆逐される日

公開日: 更新日:

 世界的潮流でいえば、ドラマはすでにネットがテレビを凌駕。日本でもネットフリックスは又吉直樹の芥川賞受賞作「火花」をオリジナルドラマ化して、話題になったものだ。芸能プロデューサーの野島茂朗氏が言う。

「日本でネットドラマを最初につくったのはホリエモンこと堀江貴文氏です。若槻千夏主演の『NO NAME』で、アイドルのイメージビデオの延長線上にあるような作品。当時は、配信環境が今ほど整備されていなかったこともあって、アイドルファンにターゲットを絞り、DVDとあわせて販売というビジネスモデルだったと思います。その後、この作品と同じ香月秀之監督の制作会社が、人気少女まんが『愛してナイト』の実写版を制作。これは、漫画コンテンツのファン層をつかんでヒットしました。こうした黎明期から、ブログなどでユーザーをつかんでいったのがアベマTVのサイバーエージェントなんです」 

 芸能リポーターの城下尊之氏はこう言う。 

「ネットドラマも良い作品をつくらなければ見られないのは同じ。動画配信サービスの会社は予算もあり、力を入れていますが、結果、つまり視聴者を楽しませることができなければ、即打ち切りという世界。そのために今後、どれだけ手慣れた監督やカメラマンらを集めていけるか、どれだけ新機軸を打ち出せるかがポイントだと思います」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  2. 2

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  3. 3

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  4. 4

    元TOKIO松岡昌宏に「STARTO退所→独立」報道も…1人残されたリーダー城島茂の人望が話題になるワケ

  5. 5

    長嶋一茂は“バカ息子落書き騒動”を自虐ネタに解禁も…江角マキコはいま何を? 第一線復帰は?

  1. 6

    嵐ラストで「500億円ボロ儲け」でも“びた一文払われない”性被害者も…藤島ジュリー景子氏に問われる責任問題

  2. 7

    「コンプラ違反」で一発退場のTOKIO国分太一…ゾロゾロと出てくる“素行の悪さ”

  3. 8

    独立に成功した「新しい地図」3人を待つ課題…“事務所を出ない”理由を明かした木村拓哉の選択

  4. 9

    27年度前期朝ドラ「巡るスワン」ヒロインに森田望智 役作りで腋毛を生やし…体当たりの演技の評判と恋の噂

  5. 10

    "お騒がせ元女優"江角マキコさんが長女とTikTokに登場 20歳のタイミングは芸能界デビューの布石か

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦は大関昇進も“課題”クリアできず…「手で受けるだけ」の立ち合いに厳しい指摘

  2. 2

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 3

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  4. 4

    中日FA柳に続きマエケンにも逃げられ…苦境の巨人にまさかの菅野智之“出戻り復帰”が浮上

  5. 5

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  1. 6

    高市政権の“軍拡シナリオ”に綻び…トランプ大統領との電話会談で露呈した「米国の本音」

  2. 7

    エジプト考古学者・吉村作治さんは5年間の車椅子生活を経て…80歳の現在も情熱を失わず

  3. 8

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  4. 9

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  5. 10

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ