人気絶頂で姿消した「女子十二楽坊」 9年ぶり復活の理由

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 中国の民族楽器を用い、ポップスや現代音楽を演奏する美女集団「女子十二楽坊」が9年ぶりに日本で公演する。2003年に日本デビューし、同年紅白に出場、04年にはビルボードのワールド・ミュージックチャートで11週連続1位を記録し一世を風靡した。

 新たなメンバーも加わり、進化を続ける彼女たちの今を団長で琵琶担当の石娟(シー・ジュエン)氏が語った。

「学生時代からプロとして音楽活動はしていたのですが、十二楽坊に入るとフィールドが世界に変わりました。いわゆるクラシック好き以外の人たちが聴いてくれるのはうれしかった。当時はNHKの紅白も出演させていただいて、38日間で32回公演なんて、アイドルのようなスケジュールだったこともありました」

 そんな人気絶頂だった十二楽坊のブランクの裏には何があったのか。

「マネジメント会社の倒産、創始者の先生が亡くなったことなどさまざまなことがありました。メンバーがまとめて卒業した時もあり、中国国内ではパクリ問題も浮上して……。12人の女性を集めて楽器を持たせて、私たちの名をかたって公演をしていたんです。しかも、十二楽坊のCDをかけて“エア演奏”というとんでもない内容でした。中国は広いですから、パクリ集団を十二楽坊だと信じてしまった人たちもいたと思います」

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