“米余り”の危機救う マツコのCM効果とブレない大衆目線
最初にマツコをCMに起用したホクレンの担当者はこんなエピソードを明かす。
「当時は米余りが始まった頃で、主軸商品で廉価版のななつぼしが8割しか売れず、緊急基金を切り崩し、“新米の秋”ではなく、2月にCMを打つ大勝負に出ました。その前年『月曜から夜ふかし』でマツコさんがこの2品種を試食し『アタシはななつぼしが好き』とコメントしたのを見て、私どもから提案しました。おかげで売り上げは1.5倍で成功しましたが、もしも大コケしたら生産者に顔向けできない切羽詰まった状況でした。それをくみ取って、マツコさんは話題になりやすいコメントをしてくれました。ギャラについては……もし上がってしまったら5年続けてお願いはできないですね。イベントにも毎年登壇いただいて、ホクレンに“愛”を感じます」
心意気までデラックスだ。