新鮮な食材ズラリの角打ち店も人気 安くてうまい魚屋で思う存分飲んで食べよう!

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 魚屋で新鮮な食材を目にすると、すぐに食べたくなる。刺し身が用意されていたらなおさらだ。そんな店なら、安くてうまい。さあ、魚屋で思う存分飲んで食べよう。

■魚屋港丸(東京・中野)

 本業はあくまでも鮮魚店。近所の主婦たちが夕食用にと、さばきたての刺し身や味噌漬け、粕漬けなどを買い求める一方で、その新鮮な魚介類を肴に一杯やれるのが東中野駅西口から歩いてすぐのこの店だ。

 開店のキッカケは宮城県気仙沼市の若い漁師たちとの出会いだったと共同店長の伊藤彩音さんは言う。

「彼らが、『僕たちは消費者の皆さんたちと触れ合う機会がない。自分たちが釣っている日本一おいしい魚がどうやって食べられているのかを知りたい』って言うんです。『それならそんな場所をつくりましょう』とその気持ちにこたえて、ここで販売と角打ちができる店を開きました。漁師たちがどんな思いで海に出て、どんな魚を届けてくれているのか。皆さまに考えてもらえる場になればうれしいですね」

 扱っている魚は50年以上の経験を持つベテラン仕入れ人が市場で選んだり、気仙沼から直送されたりした新鮮なものばかり。中でも力を入れているのは、天然の生の本マグロだ。取材日は900円という驚きの安さだった。

「ウチのマグロは絶対にオススメです。一度食べてみていただければ、そのおいしさを分かっていただけると思います」(伊藤さん)

 他にはキンメダイ(800円)、ホタテ(550円)、マダイ(650円)、サーモン(550円)、マダコ(500円)、生ガキ(300円~)などさまざまな海の幸が、気仙沼の日本酒「蒼天伝」(600円)や瓶ビール(同)とともに味わえる。

 うまい魚たちをつまみに一杯飲んで次の店へ。あるいはほかの店からこの店へ。営業時間を考えると、昼飲みのハシゴ酒に最適だ。

(住)東京都中野区東中野2-24-11
(営)午前11時~午後7時日曜休
(℡)070-4131-6267

魚ケイ(東京・小岩)

 東京・小岩で90年続く老舗鮮魚店の店内にオシャレなイタリアンバルが誕生して約2年になる。今や予約必須の人気店をワンオペで切り盛りしているのはイタリアン出身の3代目・松浦健介さんだ。

「このスペースを使い始めたのはオヤジに勧められたから。魚に対して僕よりもこだわりを持っていて、『今日仕入れたものは今日売り切る。明日は今日のものを売りたくない』という考え方の持ち主で、調理すれば食べられるのに、刺し身で売れないなら全部捨てちゃうような人です。だったら、僕が手を加えてお客さんに出せば喜んでもらえるんじゃないかと思ってオープンしました」

 そんな父が吟味して店頭に並べた新鮮な旬の刺し身も500円から食べられるほか、松浦さんが調理したさまざまなメニューも目移りする。その日の入荷次第で内容が変わる、人気のカルパッチョプレートは5種で1500円。取材時は赤エビの炙り、サワラのたたき、水ダコの足、スズキの昆布締め、マダイの湯引きが盛られていた。ブラックオリーブのソースやボラのカラスミ、赤タマネギの酢漬けなどでアレンジされているのは、それぞれの素材を引き立てるイタリアン出身ならではの工夫だ。

 さらに魚介のアヒージョ(850円)、魚屋のポテサラ(550円)なども人気で、オイル系、クリーム系、トマト系とその日によって趣が異なるパスタ(時価)で締める。鮮魚店で抜群のパスタを味わえるとは、親子の共演に感謝だろう。

 普段、小岩に行く機会がなくても、ここを訪ねるために足を運ぶだけの価値がある店だ。予約制ではないが、予約する場合はワンオペ営業のため、電話は不可。インスタのDMか公式LINEで。

(住)東京都江戸川区西小岩4-4-20
(営)午後3時30分~午後10時30分 水・日曜休
(℡)03-3657-5371

神戸東部市場食堂(兵庫・神戸)

「は~い37番、38番、39ばーん!」

 待ってましたとばかりにテーブル席で待機していた客が、番号札を持っていそいそと受け取りカウンターへ向かう。市場内の食堂とはいえ、一般の人も利用できるから一見さんは必ずこう叫ぶ。

「うわっ、すっごい量」

「これ食べ切れへんかもなぁ」

「シェア禁止やけど、分けたいぐらいたっぷりあるで」

 女将の片山輝美さんは、してやったりの表情でこう話す。

「1000円も1500円も払って量が足りんかったらどう思います? 少なくて喜ぶ人なんていませんよね。少し前まではご飯の大盛り(100円)も無料やった。でもね、驚くお客さんたちはそう言いながら、ちゃんと全部食べてくれはりますよ」

 入り口前の廊下に行列ができることも珍しくはないが、閉店間際だったので並ぶことなく先払いのレジで魚定食(1500円)をオーダー。待つこと約15分。魚は水カレイの煮付けも選べたが、イサキの塩焼きをチョイスしたらカマスも付いていた。ラッキーだ。

 刺し身4種はキハダマグロ、サーモン、カンパチ、ホタルイカ。どれも肉厚で軟らかく、焼き魚、イカフライも新鮮な甘みが広がる。赤だしのあら汁は、その日に仕入れた数種類もの魚を使ってだしをとっているから絶品だ。どんぶり椀によそったご飯の豪快な重量感がうれしい。

 看板の魚は市場内で夫が営む仲卸「神戸魚優」で仕入れ、そのまま厨房でスタッフらと調理。新鮮な食材を台無しにしないため、ご飯は新潟県産コシヒカリを使うこだわりようだ。食後もコーヒーなどがセルフで飲み放題。大満足だ。

「市場の食堂なんやからね。やる限りはお客さんに喜んでもらいたいんよ」

 鮮度抜群、ボリューム満点の料理は病みつきになるぞ。

(住)兵庫県神戸市東灘区深江浜町1-1 神戸市中央卸売市場東部市場2階
(営)午前9時~午後2時水・日曜・祝日休
(℡)078-414-8313

※価格やメニューなどは取材時のもので、変わる可能性もあります。訪問される際はご注意ください。

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