機運高まる「対話」に必要なもの
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「壁の向こうの住人たち」や「盗まれた誇り」(ともに岩波書店)がアメリカのトランプ現象を理解するための著作として知られるA・R・ホックシールドの朝日新聞でのインタビューが大きな話題になった。アメリカ社会の分断を克服すべく、まさに「壁の向こう側」に住む価値観の異なる人たちとの対話からトランプ支持の実態を解き明かしたものだ。
なかでも、自分とは逆サイドにいる人たちの考えを解読する「バイリンガル」になる必要性があるとの指摘には深い共感を覚えた。筆者の連載タイトルも、「右」の意見を「左」の皆さんにも理解可能な形でお伝えしたいとの思いを込めている。
「対話」の重要性は日本でも大いに指摘されているところだ。その流れからか、大変ありがたいことにここ1年あまり筆者は異なる意見や立場の方々との「対話」の機会に多く恵まれている。近い時期で言えば、2月12日に朝日新聞デジタル「Re:Ron」欄で公開された東京大学教授の宇野重規さんとの「対話」(宇野さんの新刊「対話をつくる」=朝日新書=にも収録)。また憲法記念日に合わせた毎日新聞の「論点」欄では、社会活動家の湯浅誠さんとの、憲法に関する「対話」を掲載していただいた(4月30日、5月1日付朝刊)。


















