蒲田「旭屋酒店」は令和の角打ち コインと自販機で洋酒まで飲める
今、角打ちが進化している。
なんて書くとどこぞのグルメ雑誌の特集タイトルのようでコッパズカシイのだが、実はほんとに進化しているのです。
そこで本題に入る前に角打ちについて少し勉強しておこう。広辞苑によると「酒を枡で飲むこと。また、酒屋で買った酒をその店内で飲むこと」とある。発祥は北九州だという。立ち飲みがブームになって曖昧になっているが、角打ちとは、小売店である酒屋で酒を買ってその店内で飲む行為のことである。
そこには飲食店のような自家製の肴もなければ、接客もしない。子供の頃、商店街の古い酒屋には隅の方に隠れたコーナーがあり、そこでひっそりと飲んでいるオジサンたちがいたものだ。その怪しい雰囲気を不思議に思っていたが、それが飲食店に対する配慮だと知ったのはずっと後のことだ。
さて、噂の進化した角打ちがあるのは蒲田駅西口のサンライズモールだ。このド昭和な商店街には個人店が多く、物価も驚くほど安い。その横のバーボンロードは昼から赤い顔した御仁がそこかしこでおだを上げている。サンライズモールの中ほどにホワイトホース、ジョニ黒、カティサークの看板を掲げた酒屋がある。ここが今回ご紹介する「旭屋」だ。
その外観からしてド昭和なにおいがプンプンする。イイね。店内は缶詰や乾き物も揃えた普通の酒屋さん。だが、レジ横から奥に入るとオールセルフの立ち飲みコーナーがある。ここには数十種類の日本酒の自販機が置いてあり、コインで飲める仕組みだ。コインは1000円で5枚。レジで交換する。
アタシはまずは無難に八海山本醸造から。コインを1枚入れると蛇口から30㏄分出てくる。それを蛇の目おちょこで受ける。安定のうまさの八海山。もっとデカいので飲みたくなるけれど、角打ちながらここは正式には試飲コーナー。いろんな酒を試すのが目的。ちょっと高額な純米大吟醸は1コイン10㏄。物足りなければ3枚入れると30㏄飲めるわけ。

















