三浦浩一さんの俳優人生を変えた 故・平幹二朗氏との稽古

公開日: 更新日:

 伝説の劇団「東京キッドブラザース」でデビューして以来、俳優一筋41年。三浦浩一さん(64)はドラマや舞台で活躍してきたが、大きな壁にぶつかった時があった……。

 ◇  ◇  ◇

「もう限界だから、(舞台を)降りようと思ってる」

 カミサン(女優の純アリスさん)にこうコボしたのは9年前の12月のことです。

「何言ってるの。ありがたいと思いなさいよ。あなたに厳しいダメ出しを言ってくれる演出家なんて今はいないんだから」

 途端に言葉を返されて渋々、稽古に行ったのが今も忘れられません。

 その舞台は2年前に亡くなられた平幹二朗さん、麻実れいさん主演の「冬のライオン」(幹の会+リリックプロデュース)です。平さんがヘンリー2世、麻実さんは王妃、僕は息子のリチャードを演じ、2010年1月15日から24日までの東京・グローブ座を皮切りに約半年かけて全国を回りました。

■東京キッドの演出法“客がけ”をトコトン修正

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  2. 2

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  3. 3

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  1. 6

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  2. 7

    豊作だった秋ドラマ!「続編」を期待したい6作 「ザ・トラベルナース」はドクターXに続く看板になる

  3. 8

    巨人・岡本和真の意中は名門ヤンキース…来オフのメジャー挑戦へ「1年残留代」込みの年俸大幅増

  4. 9

    悠仁さまは東大農学部第1次選考合格者の中にいるのか? 筑波大を受験した様子は確認されず…

  5. 10

    中山美穂さんが「愛し愛された」理由…和田アキ子、田原俊彦、芸能リポーターら数々証言