• facebook  
  • twitter  
  • Facebook Messenger
中川右介
著者のコラム一覧
中川右介

1960年東京生まれ、早大第二文学部卒業。出版社「アルファベータ」代表取締役編集長を経て、歴史に新しい光をあてる独自の執筆スタイルでクラシック音楽、歌舞伎、映画など幅広い分野で執筆活動を行っている。近著は「月9 101のラブストーリー」(幻冬舎新書)、「SMAPと平成」(朝日新書)など。

「百万本のバラ」は激動の時代に複雑な生い立ちを持つ曲

 加藤登紀子の歌には外国曲のカバーが多い。なかでも最大のヒットとなったのが「百万本のバラ」だ。売れない画家と彼が憧れる女優のロマンスを描く、映画か小説のようにドラマチックな曲だ。原曲は旧ソ連のロシア語の曲で、実在するジョージア(旧グルジア)の画家ピロスマニがモデルだ。

「百万本のバラ」は複雑な生い立ちを持つ。もともとは1981年にラトビアで作られた「マーラが与えた人生」という曲だ。マーラはラトビア神話の女神のことで子守唄なのだという。原曲の歌詞には画家も女優もバラすらも出てこない。

 翌年、この曲をソ連で人気があった女性歌手プガチョアが歌うことになり、ロシア語の歌詞が作られた。書いたのはボズネセンスキーという詩人で、彼は68年にソ連がチェコスロバキアの民主化運動「プラハの春」を弾圧した際にソ連政府を批判したためジョージアに飛ばされた過去を持つ。その時期に画家ピロスマニのことを知ったので、彼を題材にして「百万本のバラ」を書いた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新の芸能記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    キムタクは“御一行”で…被災地を単身訪れた斎藤工との差

  2. 2

    徳永有美アナが古巣に復帰 「報ステ」現場は大ブーイング

  3. 3

    元SMAP3人は自由を謳歌 シャッフルして新たな仕事が急増中

  4. 4

    小川アナの左腕が物語る…嵐・櫻井翔“新恋人報道”の違和感

  5. 5

    大激怒から落胆へ…爆問・太田“裏口入学”報道の複雑胸中

  6. 6

    流した浮名は数知れず 前田敦子&勝地涼“電撃婚”の舞台裏

  7. 7

    日本人拘束は進展ナシ…「安倍3選」を阻む北朝鮮の仕掛け

  8. 8

    太田光“裏口”報道は法廷へ 光代社長「橋下先生に委任状」

  9. 9

    カネと欲望がうごめく甲子園 ネット裏“怪情報”<番外編>

  10. 10

    巨悪に甘い日本の大メディア 米新聞トランプ一斉批判で露呈

もっと見る