長男に誰の弟子になりたいか聞くと「円楽師匠のところ」と

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 ねばりに負けた円楽が、ある日、「こういう名前はどうかな」と見せた。

「半紙に『紅楽』と書いてあるので、『なんて読むんですか』と尋ねたら、『こうらく』だって。『師匠、あたしもこうらくなんですけど』と言ったら、『ごめん、ごめん。ダッハハッハ』って、例の円楽笑いです。冗談がきつい」

 後日改めて、好楽はおかみさんと息子を伴い、中野坂上の円楽宅を訪ねた。

「『王楽』と書いた色紙を、『これ、どうかね』と出してくれました。かみさんは、『この名前、とってもいいです』と感激して、色紙を抱きしめてましたね」 (つづく)

(聞き手・吉川潮

▽さんゆうてい・こうらく 1946年、東京生まれ。66年、8代目林家正蔵に入門。林家九蔵を名乗る。71年、二つ目昇進。81年、真打ち昇進。82年、三遊亭円楽の門下に移り、三遊亭好楽となる。現在は円楽一門会会長。今月23日、3番弟子の三遊亭好の助の真打ち披露公演が有楽町よみうりホールで開催。

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