長男に誰の弟子になりたいか聞くと「円楽師匠のところ」と

公開日: 更新日:

 ねばりに負けた円楽が、ある日、「こういう名前はどうかな」と見せた。

「半紙に『紅楽』と書いてあるので、『なんて読むんですか』と尋ねたら、『こうらく』だって。『師匠、あたしもこうらくなんですけど』と言ったら、『ごめん、ごめん。ダッハハッハ』って、例の円楽笑いです。冗談がきつい」

 後日改めて、好楽はおかみさんと息子を伴い、中野坂上の円楽宅を訪ねた。

「『王楽』と書いた色紙を、『これ、どうかね』と出してくれました。かみさんは、『この名前、とってもいいです』と感激して、色紙を抱きしめてましたね」 (つづく)

(聞き手・吉川潮)

▽さんゆうてい・こうらく 1946年、東京生まれ。66年、8代目林家正蔵に入門。林家九蔵を名乗る。71年、二つ目昇進。81年、真打ち昇進。82年、三遊亭円楽の門下に移り、三遊亭好楽となる。現在は円楽一門会会長。今月23日、3番弟子の三遊亭好の助の真打ち披露公演が有楽町よみうりホールで開催。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  2. 2

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  3. 3

    マツコが股関節亜脱臼でレギュラー番組欠席…原因はやはりインドアでの“自堕落”な「動かない」生活か

  4. 4

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  5. 5

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  1. 6

    5億円豪邸も…岡田准一は“マスオさん状態”になる可能性

  2. 7

    小泉進次郎氏8.15“朝イチ靖国参拝”は完全裏目…保守すり寄りパフォーマンスへの落胆と今後の懸念

  3. 8

    渡邊渚“初グラビア写真集”で「ひしゃげたバスト」大胆披露…評論家も思わず凝視

  4. 9

    「石破おろし」攻防いよいよ本格化…19日に自民選管初会合→総裁選前倒し検討開始も、国民不在は変わらず

  5. 10

    大の里&豊昇龍は“金星の使者”…両横綱の体たらくで出費かさみ相撲協会は戦々恐々