松村邦洋さん 甲子園の記事を隅々まで読んでから新聞配達

公開日: 更新日:

 この時は宇部商が夏の甲子園に出ました。宇部商は山口県では最強でしたが、初戦は強い帝京に途中まで2―5で負けていました。

 山口県の高校は弱い時期が数年続いてたから、「こりゃまた初戦で負けるのか……」と思っていたら、サヨナラホームランで逆転勝ち! その日の試合の勝った瞬間は忘れられない。

■「配達が遅い」とクレーム殺到

 当時、新聞配達をしてたんですけど、甲子園の時期はいつも高校野球の記事をチェックしてから配りに行くんですよ(笑い)。宇部商が逆転勝ちした翌日は大手新聞各紙と山口新聞、中国新聞と全紙の宇部商の記事を隅々まで読んでから配ったので、「新聞が届くのが遅い!」とずいぶんクレームが来ましたね。

 田舎だから一軒ずつの距離が離れてて、最後の一軒が山の中にあったんですけど、その家の前で最後の一紙をまた読み返してたら、家からおばあちゃんが出てきて「新聞は?」と言われて。その新聞を読みながら渡したのを今でも覚えてます(笑い)。そのくらいうれしかった。

 その後も勝ち進み、準々決勝で横浜商に1―4で負けたけど、ベスト8に進むことができた。その宇部商が翌年は県大会の決勝でまさかのサヨナラ負け! 甲子園には行けてない。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった