若き日は俳優志望 いっこく堂さん語る“腹話術師への転機”

公開日: 更新日:

 芸能生活36年。複数の人形を同時に操り、時間差の腹話術で人気のいっこく堂さん(55)。若き日は俳優を目指していた……。

  ◇  ◇  ◇

「芝居やってるより一人芸の方が生き生きしてるね。そんな芸を持ってるなら、もっと伸ばした方がいいんじゃないか」

 人生には、道を大きく左右する転機がいくつかあると思います。僕の場合、22歳だった1986年4月に劇団民藝に入団できたこと、4年前の8月に亡くなられた米倉斉加年さんに、こう言われたことが腹話術へ向かう第一歩になりました。

 沖縄の高校在学中に俳優を志し、「役者になるからには、人前に出る度胸がなきゃ」と思って、モノマネ(声帯模写)を始めました。そして、高校卒業後、上京して横浜放送映画専門学院(現・日本映画大学)に入学。

 在学中、バラエティー「笑ってる場合ですよ!」(フジテレビ系)のグランドチャンピオンになったのをきっかけに、わずか半年で中退して、モノマネタレントを始めたんです。

 でも、世の中、そんなに甘くない。ホテルや旅館、キャバレーの歌謡ショーの司会がパラパラ入るくらいで、いまひとつパッとしません。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元横綱・三重ノ海剛司さんは邸宅で毎日のんびりの日々 今の時代の「弟子を育てる」難しさも語る

  2. 2

    矢沢永吉&甲斐よしひろ“70代レジェンド”に東京の夜が熱狂!鈴木京香もうっとりの裏で「残る不安」

  3. 3

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  4. 4

    “最強の新弟子”旭富士に歴代最速スピード出世の期待…「関取までは無敗で行ける」の見立てまで

  5. 5

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  1. 6

    【独自】自維連立のキーマン 遠藤敬首相補佐官に企業からの違法な寄付疑惑浮上

  2. 7

    物価高放置のバラマキ経済対策に「消費不況の恐れ」と専門家警鐘…「高すぎてコメ買えない」が暗示するもの

  3. 8

    福島市長選で与野党相乗り現職が大差で落選…「既成政党NO」の地殻変動なのか

  4. 9

    Snow Manライブで"全裸"ファンの怪情報も…他グループにも出没する下着や水着"珍客"は犯罪じゃないの?

  5. 10

    今の渋野日向子にはゴルフを遮断し、クラブを持たない休息が必要です