著者のコラム一覧
吉川圭三映像プロデューサー

1957年、東京都生まれ。82年日本テレビ入局。「世界まる見え!テレビ特捜部」「恋のから騒ぎ」「1億人の大質問!?笑ってコラえて!」などを手掛ける。現在、ドワンゴのエグゼクティブプロデューサー、早稲田大学表現工学科講師を務める。著書に「たけし、さんま、所の『すごい』仕事現場」(小学館)、「全力でアナウンサーしています。」(文藝春秋)がある。

所ジョージ<前編>哲学者であり、自己流を貫き通す“求道者”

公開日: 更新日:

 現在勤務する「ニコニコ動画」を運営するドワンゴで、所さんの人生相談番組を提案したところ「所ジョージさんて、司会者・MCのイメージですよね」と言われた。世間的にはそう思う人が多いのだと思うが、30有余年にわたり仕事で接してきて、所さんは“賢明な哲学者”であり、あくまで自己流を貫き通す“求道者”である。

 楽屋で、日本における詳細な食品の賞味期限について話していると「世の中には厳密にすべきルールとあまり厳密にすべきではないルール・規則がある」と語ったり、待機児童問題について「国会で紹介されたあの鋭角的なメール以外のソフトな手段もある。何かトラブルがあると最近、人間や組織の直接的なぶつかり合いのケースになっているのはなぜか?」などと哲学的な問題を投げかけられる時もある。所さんの雑感を聞いているとそれは本を読んで得たものでも、人に聞いたことでもない、ある種独特の“所ジョージ的世の中の見方”を教えてくれる。

 高校時代の同級生が学園祭でギター片手に世間や大人の社会に“上等な毒”を放って熱唱していた所さんの姿に「満席で熱気があって同じ高校生でもすごいヤツがいるなぁ、と思ったものです」と語っていた。フォーク歌手としての視点も10代のときからブレていない。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    映画「国宝」ブームに水を差す歌舞伎界の醜聞…人間国宝の孫が“極秘妻”に凄絶DV

  2. 2

    「時代と寝た男」加納典明(22)撮影した女性500人のうち450人と関係を持ったのは本当ですか?「それは…」

  3. 3

    慶大医学部を辞退して東大理Ⅰに進んだ菊川怜の受け身な半生…高校は国内最難関の桜蔭卒

  4. 4

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  5. 5

    国分太一の不祥事からたった5日…TOKIOが電撃解散した「2つの理由」

  1. 6

    国分太一は会見ナシ“雲隠れ生活”ににじむ本心…自宅の電気は消え、元TBSの妻は近所に謝罪する事態に

  2. 7

    輸入米3万トン前倒し入札にコメ農家から悲鳴…新米の時期とモロかぶり米価下落の恐れ

  3. 8

    「ミタゾノ」松岡昌宏は旧ジャニタレたちの“鑑”? TOKIOで唯一オファーが絶えないワケ

  4. 9

    中居正広氏=フジ問題 トラブル後の『早いうちにふつうのやつね』メールの報道で事態さらに混迷

  5. 10

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償