著者のコラム一覧
吉川圭三映像プロデューサー

1957年、東京都生まれ。82年日本テレビ入局。「世界まる見え!テレビ特捜部」「恋のから騒ぎ」「1億人の大質問!?笑ってコラえて!」などを手掛ける。現在、ドワンゴのエグゼクティブプロデューサー、早稲田大学表現工学科講師を務める。著書に「たけし、さんま、所の『すごい』仕事現場」(小学館)、「全力でアナウンサーしています。」(文藝春秋)がある。

本橋信宏<前編>「AVの帝王」村西とおる監督を最も知る男

公開日: 更新日:

 著述家・ノンフィクションライター。ジャンルはアダルトビデオ関連書から政治思想、サブカルチャーに及ぶ。早稲田大学政経学部卒業後、間もなくジャーナリストを目指していたがAV監督・村西とおると運命的な出会いで、ある意味数奇な人生を歩む。当時裏本で大金を手にしていた村西は新英出版を起業し、26歳の本橋は新雑誌の編集長に就任したものの、拡大商法のために倒産、わずか半年で廃刊、村西は逮捕。だが保釈後、AVメーカーの監督に返り咲いた村西に呼ばれ、広報宣伝担当に。村西の下、顔面シャワー、駅弁ファック、横浜国大生・黒木香が絶頂に達するとホラ貝を吹かせるなどの新基軸で栄華を極めた。その後、本橋氏は文筆活動を再開、全学連や不倫する人妻、AV女優へのインタビューなど幅広く執筆。村西のつくったダイヤモンド映像では経営が傾く1991年まで手伝う。村西に一番詳しい人物である。

 2016年に発表した「全裸監督 村西とおる伝」は格段のレベルでそのページ数も尋常ではなく、講談社ノンフィクション賞の候補として最後まで選考に残った。前科7犯、借金50億、米国司法当局から懲役370年を求刑された「AVの帝王」と呼ばれた男の半生を描いたノンフィクションは自らの人生を振り回されてきた本橋氏ならではの筆致だった。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景