芸は盗むもの 田原俊彦からタッキーに受け継がれる“伝統”

公開日: 更新日:

 組織には独特の慣習やルールがある。

 それは「旧弊」として弊害を指摘される場合もあれば、「伝統」として受け継がれている良いケースもある。

 ジャニーズ事務所を創設したジャニー喜多川氏は「男性が歌って踊ること」に主眼を置き、1964年のジャニーズ、68年のフォーリーブス、72年の郷ひろみとデビューさせたタレントを次々と売れっ子に育て上げ、「ダンスは宝塚歌劇団の専売特許」いう固定観念を覆した。

 しかし、郷ひろみ移籍後の70年代後半、事務所は苦境に陥った。その時期、研修生として入ってきたのが“歌って踊れる”田原俊彦錦織一清だった。

 田原は80年に『哀愁でいと』でデビューすると、当時の人気歌番組『ザ・ベストテン』で3週連続1位に輝く。同番組でのランクインも1位獲得も、ジャニーズ事務所初の快挙だった。少年隊はデビュー曲『仮面舞踏会』で、同番組で6週連続1位に輝いた。

 こうして、ジャニーズ事務所は盤石の体制を築き始める。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」