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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

石原さとみは好きなモノで固めたNY一人旅で幸運を掴んだ

公開日: 更新日:

「好きなことだけで私の周りを固めようと思って。そこからはすっごく楽しいです、人生!」(石原さとみフジテレビ「新春大売り出し!さんまのまんま」1月2日放送)

 2002年にホリプロスカウトキャラバンでグランプリを受賞し、10代で華々しくデビューした石原さとみ(32)。本格的なデビュー作「わたしのグランパ」で、いきなり日本アカデミー賞新人俳優賞をはじめ、各新人賞を総ナメ。その後も、数多くの映画ドラマに出演し続け、はた目から見ると順風満帆に見える。だが、彼女自身は20代に入った頃から、悩んでいたという。仕事が減り「自分は誰からも求められていない」と思うようになっていたのだ。

 そんな20代半ば、デビュー以来初めて長めの休暇を取り、ニューヨークへ一人旅に行った。そこで「私のことを知らなくても友だちができるとか、何が楽しくて何が好きなのかが分かった」。その経験を経て変化した心境を語った言葉を今週は取り上げたい。

 そもそも、彼女が女優を目指したきっかけは「ラジオ」だった。朝起きても、車に乗っても、ずっとラジオが流れている家庭で育った彼女は、自然とラジオっ子になっていた。ラジオから流れてくる声を聴きながら「このお姉さん、どんな人なんだろう?」などと思いながら、いつかその世界に入ってみたいと思うようになっていた。

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