著者のコラム一覧
小松純也プロデューサー

1967年、兵庫県西宮市生まれ。京都大学文学部在学中、「劇団そとばこまち」に在籍。卒業後、フジテレビ入社。19年3月、フジテレビを退社。現在、株式会社スチールヘッド代表取締役。共同テレビジョンのプロデューサーとして活動中。

「ぽつんと一軒家」はいい考え方 ヒットのカギは“好奇心”

公開日: 更新日:

 どちらも、人気タレントが出演しているわけでもなく、凝った演出もなく、さほど制作費もかかりそうにないシンプルな企画だが、見始めると面白く、つい最後まで見てしまう人気番組である。誰もが思いつきそうで、思いつかなかった斬新な企画だ。人気の理由は、視聴者の好奇心を満たしているからだろう。

 小松はこう語る。

「『ポツンと一軒家』なんて、いい考え方をなさったなと思いますね。僕もグーグルアースを見るのが好きで、コレなんだろうと気になることがいっぱいありますからね。やはり、作り手が『あれなんだろう』『あれ面白いな』という感覚で作ることが大事なのだと思います。『池の水ぜんぶ抜く』は、かいぼりの経験のある方が企画したのかどうか知りませんが、自分がトキメクものを素直に作っている感じがします」

 作り手が面白がって作らなければ、ヒット商品は生まれないのだ。

 小松も、自分自身で動き、見て、直接感じるようにしているという。

「道を歩き道端に転がっているいろいろなリアリティーを拾い集めて番組を作ったほうが新鮮な番組を作れるような気がします。もし、グーグルアースを見て、ポツンと家があることが気になって企画を作られたのなら、非常にシンプルですよね。自分が直接感じたもので企画を作られたとすると、それは素晴らしいなと思いますね」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  2. 2

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  3. 3

    阪神・佐藤輝明が“文春砲”に本塁打返しの鋼メンタル!球団はピリピリも、本人たちはどこ吹く風

  4. 4

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  5. 5

    広末涼子「実況見分」タイミングの謎…新東名事故から3カ月以上なのに警察がメディアに流した理由

  1. 6

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  2. 7

    国保の有効期限切れが8月1日からいよいよスタート…マイナ大混乱を招いた河野太郎前デジタル相の大罪

  3. 8

    『ナイアガラ・ムーン』の音源を聴き、ライバルの細野晴臣は素直に脱帽した

  4. 9

    初当選から9カ月の自民党・森下千里議員は今…参政党さや氏で改めて注目を浴びる"女性タレント議員"

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」