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桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

「西郷どん」急失速の裏で「ポツンと一軒家」大成功の理由

公開日: 更新日:

 7日のNHK大河ドラマ「西郷どん」の視聴率が9.9%。ついに1桁になってしまった。この日の第37話は「江戸無血開城」と、物語の中では結構な見せ場、歴史的にもエポックメーキングな話なのに、まさかの展開というしかない。

 前週、台風24号のニュースに差し替えられて放送が中止。夕方6時からBSで放送されていたため、先週、BSで見た人は今回、見なかったのかもしれないが……。

 そんな事情があったとしても、やはり9.9%は衝撃的だ。先日、6月に亡くなった加藤剛を偲ぶとして、1976年の大河ドラマ「風と雲と虹と」の最終回を放送していたので見てみたら、当時の大河はレベルが桁違い。戦の場面も大勢のエキストラを使い、迫力がある。固唾をのんで見入ってしまった。これが大河ドラマだったんだと。今は大河どころか小河、いや“三級河川”ドラマになってしまい、そのスケール感も魅力もなくなったのか。これからワーストを更新しないことを祈りたい。

 視聴者に見捨てられただけならまだしも、NHKは早くも来年の「いだてん~東京オリムピック噺~」で主演する阿部サダヲを「あさイチ」に出演させ宣伝を始めた。いくら「いだてん」でも早過ぎだろう。

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