34年ぶりリメーク「ヤヌスの鏡」は周到なダサさが成功の鍵

公開日: 更新日:

 おおむね好意的に受け止められているだけに、ある制作会社関係者はこう言って首をひねる。

「熱烈なファンもいるし、うまくいけば大化けして高視聴率を狙える可能性もある。すでに〈地上波で見たかった!〉という要望もネット上ではちらほら。フジテレビはなぜ、このドラマをあえて配信にしたのか」

 前出の山下氏は「FODで好調なら、地上波放送もあり得るかもしれませんよ」とこう話す。

「ファンは、リメークされてオシャレっぽく洗練されたヤヌスなんて見たくありません。当時でさえ、杉浦さんの衣装やメークは『そんなヤツ、おらんやろ!』と視聴者から総ツッコミを食らうほどとっぴなものでした。セリフや動作も大袈裟、すべてがダサさと紙一重。でも、全部ひっくるめてヤヌスです。それらを周到に計算した上でのリメークなら、当時見ていた40代、50代ファンを、がっつり取り込めるのではないでしょうか」

 今回のリメーク発表で、フジテレビ系の80年代ドラマ「この子誰の子」や、TBS系の「ポニーテールは振り向かない」「不良少女とよばれて」「乳姉妹」など、昭和ドラマのリメークを望む声も高まりつつある。ニーズに応え、今後のドラマは“リメークラッシュ”になる!?

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    キンプリファンには“悪夢の7月”…永瀬廉&髙橋海人「ダブル熱愛報道」で心配な大量ファン離れ

  2. 2

    田中将大の日米通算200勝“足踏み”に巨人の営業がほくそ笑むワケ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平 本塁打王争いでシュワーバーより“3倍不利”な数字

  4. 4

    桑田佳祐も呆れた行状を知っていた? 思い出されるトラブルメーカーぶりと“長渕ソング騒動”

  5. 5

    《浜辺美波がどけよ》日テレ「24時間テレビ」永瀬廉が国技館に現れたのは番組終盤でモヤモヤの声

  1. 6

    キンプリ永瀬廉と熱愛報道で浜辺美波の最新写真集どうなる? NHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」の行方も左右

  2. 7

    方向性が定まっていない横山裕にとって「24時間マラソン」は、今後を占う大事な仕事だ

  3. 8

    「ポスト石破」最右翼の小泉農相“進次郎構文”また炸裂の不安…NHK番組で珍回答連発

  4. 9

    巨人に漂う不穏な空気…杉内投手チーフコーチの「苦言連発」「選手吊るし上げ」が波紋広げる

  5. 10

    正捕手・甲斐拓也の骨折離脱が巨人に「プラス」の根拠とは???