元おニャン子・立見里歌さん 元アイドルが子育て終えた今

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レコード会社就職は「8次試験までありました」

 さて、東京生まれの立見さんは、東海大1年の時に学内コンテストに出場。見事、ミス東海大学に選ばれた。

「当時、1学年上の山崎美貴さん(現・文学座女優)が『オールナイトフジ』のメンバーだったため番組の収録があり、その場でオファーされて翌日から出演しました。ちょうど35年前の84年11月ですね」

 美貌からは想像できない大食と体力、物おじしない性格が注目され、リポーターとして活躍。折からの女子大生ブームに乗り、アイドルの仲間入りを果たした。

 翌85年3月に“卒業”するや、すぐさま「夕やけニャンニャン」のおニャン子クラブメンバーに。天然キャラで、とんねるず石橋貴明とのバトルが番組を盛り上げた。

 そして樹原亜紀、名越美香、白石麻子と共にユニット「ニャンギラス」を結成し、86年4月に「私は里歌ちゃん」で歌手デビュー。オリコン1位を獲得するスマッシュヒットとなった。

「ご存じの通り、私って凄い音痴じゃないですか。それなのにセンターに指名してヒットさせたんですから、プロデューサーの秋元(康)さんは目の付けどころが違いますね」

 87年4月に「夕やけ~」を卒業し、88年4月、ポニーキャニオンに入社。名古屋で営業、東京で宣伝を担当した。

「コネでしょって言われることもありますが、その頃のレコード会社は花形業界でしたから“元アイドル”は通じません。キッチリ、8次試験までありました」

 時あたかもバブル全盛。地方では歌手のキャンペーンやイベント、打ち上げはディスコを利用することが多く、ディスコと事務所を往復したそうだ。

 そして91年に寿退社。すぐに長男が生まれた。

「今の仕事にも『オールナイト~』『夕やけ~』、そしてポニーでの人脈が生きています。ホント、感謝しかないですね」

 今月23日には「夕やけ~」以来の親友、内海和子さんと都内のライブレストランでファンミーティングを予定しているが、すでにソールドアウト。

 人気は衰えていない。

(取材・文=高鍬真之)

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