大の里が「10年横綱」として君臨するには…最速最短で悲願達成も「決して若くはない」厳しい現実

公開日: 更新日:

 最速、最短で綱とりロードを突破した。

 23日に同じ大関の琴桜を破り、初日から13連勝で5月場所の優勝を決めた大関・大の里(24)。過去、2場所連続優勝で昇進を見送られた大関はおらず、千秋楽を待たずして悲願達成である。

 記録も満載だ。大卒力士の横綱昇進が輪島以来52年ぶりなら、石川県出身の横綱も同じく52年ぶり。所要13場所での横綱昇進は、その輪島の21場所を抜いて過去最速で、綱とり場所を13日目に制したのは、今回の大の里が史上初だ。

 師匠の元横綱・稀勢の里(現二所ノ関親方)は30歳で昇進し、ケガもあってわずか12場所、皆勤2場所のみで引退した。久々に誕生する若き和製横綱だけに、またも短命となれば、協会は泡を吹いて倒れかねない。当然、“長期政権”を望む。

 近年、日本人力士はモンゴル勢をはじめとする海外勢に押されっぱなし。2017年に昇進した稀勢の里の前の日本人横綱は、1998年昇進の若乃花という体たらく。それこそ「10年に1人出れば御の字」という有様だけに、大の里に続く日本人力士がそうそう出るとは思えない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    僕の理想の指導者は岡田彰布さん…「野村監督になんと言われようと絶対に一軍に上げたる!」

  4. 4

    永野芽郁は大河とラジオは先手を打つように辞退したが…今のところ「謹慎」の発表がない理由

  5. 5

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  1. 6

    大阪万博「午後11時閉場」検討のトンデモ策に現場職員から悲鳴…終電なくなり長時間労働の恐れも

  2. 7

    威圧的指導に選手反発、脱走者まで…新体操強化本部長パワハラ指導の根源はロシア依存

  3. 8

    ガーシー氏“暴露”…元アイドルらが王族らに買われる闇オーディション「サウジ案件」を業界人語る

  4. 9

    綱とり大の里の変貌ぶりに周囲もビックリ!歴代最速、所要13場所での横綱昇進が見えてきた

  5. 10

    内野聖陽が見せる父親の背中…15年ぶり主演ドラマ「PJ」は《パワハラ》《愛情》《ホームドラマ》の「ちゃんぽん」だ