日本ハム孫易磊 最速157キロ「台湾の至宝」右腕が秘める先輩以上のポテンシャル
「台湾の先輩で同じく最速157キロを誇る古林睿煬よりも、凄い投手になるかもしれません」
こう言うのは、さるメジャースカウトだ。
プロ2年目にして育成から支配下登録された22日、いきなりソフトバンク戦に登板した日本ハムの台湾人右腕・孫易磊(20)のことだ。
「台湾の至宝」といわれる孫は、3-3の同点の九回から登板。最速153キロの直球にスプリット、スライダーを織り交ぜ、2回1安打無失点の好投で、至宝の片りんを見せた。
その右腕は2023年9月、日米球団による争奪戦の末に育成契約ながら、契約金7500万円、初年度年俸600万円で27年までの4年契約を結んだ。複数のメジャー球団が8000万円程度のオファーを出したというから、ポテンシャルの高さはお墨付きだ。
「そんな孫が日本ハム入りを選んだのは、父親が米国行きに難色を示したこともある。米国のマイナーの環境は過酷なうえ、日本ハムはダルビッシュ有、大谷翔平という成功例があり、ポスティングシステムを利用したメジャー挑戦にも寛容。日本ハムで経験を積み、活躍したうえで、メジャー挑戦したい意向があると聞いています」(球団OB)