大阪万博「午後11時閉場」検討のトンデモ策に現場職員から悲鳴…終電なくなり長時間労働の恐れも

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 “深夜の万博”実現には、大きな負担がかかりそうだ。

 博覧会国際事務局のケルケンツェス事務局長が今月17日に大阪府の吉村知事らと会談。大阪・関西万博の閉場時間を午後10時から同11時に延長するよう提案した。会場内の飲食店や土産店などの営業時間延長も併せて検討し、夜間の来場者を増やす狙いがある。

 吉村知事は19日、自身のXを更新し「課題はありますが、僕は賛成です」と投稿。万博を運営する日本国際博覧会協会(万博協会)は今後、対応を協議していくという。

 先月13日に開幕してから、万博の来場者数は伸び悩んでいる。万博協会は会期中に2820万人の来場者を想定しており、1日あたり約15万人のペースとなるが、その数字には一度も到達していない。これまでの最多来場者数は、開幕日の12万4339人(一般客のみ)。閉場時間が延長されれば、来場者増につながるかもしれない、というわけだ。

 しかし、吉村知事が指摘するように、課題も多い。警備員らスタッフの人件費がかさむほか、バスなどの交通機関は対応できるのか。孤島の夢洲へは道路が2本、地下鉄が1本通っているだけで、交通に制限がある。

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