フジテレビ問題で中居正広氏が反撃…問われ始めた第三者委員会の信頼性

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「中立性・公平性に欠け、一個人の名誉・社会的地位を著しく損ない」「極めて大きな問題があると思料いたします」

 芸能界を引退した元タレントの中居正広氏が反撃を開始。フジテレビの“女子アナ上納”問題で、代理人の長沢美智子弁護士はこのように代弁したのだ。会社側が設けた第三者委員会の報告書にケチがつき、問題終結が怪しくなってきた。

 ここ数年、企業で法令順守(コンプライアンス)違反があれば、第三者委を設置して問題の所在を明らかにする動きが強まっていたが、第三者委は果たして中立で、“天の声”と言えるのか。それ自体が再考されるべき時期ではないか。

「外部の調査チームを設立したものの、その手ぬるさが明確になったのが、23年に起きた宝塚歌劇団の団員自殺事件です。当初はパワハラはなかったと結論付けましたが、遺族側が強力な弁護士を立てて一転。親会社の阪急阪神ホールディングスは結局、パワハラを認めました。22年にスルガ銀行で起きた女性用シェアハウスを巡る不正融資、いわゆる『かぼちゃの馬車事件』では、第三者委が不正を主導したと断じた元執行役員が、スルガ銀と懲戒解雇の有効性を争い、東京地裁が解雇は無効と判断したケースもあります」(経済部記者)

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