フジテレビ問題で中居正広氏が反撃…問われ始めた第三者委員会の信頼性

公開日: 更新日:

「中立性・公平性に欠け、一個人の名誉・社会的地位を著しく損ない」「極めて大きな問題があると思料いたします」

 芸能界を引退した元タレントの中居正広氏が反撃を開始。フジテレビの“女子アナ上納”問題で、代理人の長沢美智子弁護士はこのように代弁したのだ。会社側が設けた第三者委員会の報告書にケチがつき、問題終結が怪しくなってきた。

 ここ数年、企業で法令順守(コンプライアンス)違反があれば、第三者委を設置して問題の所在を明らかにする動きが強まっていたが、第三者委は果たして中立で、“天の声”と言えるのか。それ自体が再考されるべき時期ではないか。

「外部の調査チームを設立したものの、その手ぬるさが明確になったのが、23年に起きた宝塚歌劇団の団員自殺事件です。当初はパワハラはなかったと結論付けましたが、遺族側が強力な弁護士を立てて一転。親会社の阪急阪神ホールディングスは結局、パワハラを認めました。22年にスルガ銀行で起きた女性用シェアハウスを巡る不正融資、いわゆる『かぼちゃの馬車事件』では、第三者委が不正を主導したと断じた元執行役員が、スルガ銀と懲戒解雇の有効性を争い、東京地裁が解雇は無効と判断したケースもあります」(経済部記者)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の三振激減がドジャース打者陣の意識も変える…史上初ワールドシリーズ連覇の好材料に

  2. 2

    国民民主党から問題議員が続出する根源…かつての維新をしのぐ“不祥事のデパート”に

  3. 3

    党勢拡大の参政党「スタッフ募集」に高い壁…供給源のはずの自民落選議員秘書も「やりたくない」と避けるワケ

  4. 4

    「ロケ中、お尻ナデナデは当たり前」…「アメトーーク!」の過去回で明かされたセクハラの現場

  5. 5

    注目の投手3人…健大高崎158km石垣、山梨学院194cm菰田陽生、沖縄尚学・末吉良丞の“ガチ評価”は?

  1. 6

    夏の甲子園V候補はなぜ早々と散ったのか...1年通じた過密日程 識者は「春季大会廃止」に言及

  2. 7

    コカ・コーラ自販機事業に立ちはだかる前途多難…巨額減損処理で赤字転落

  3. 8

    巨人・坂本勇人に迫る「引退」の足音…“外様”の田中将大は起死回生、来季へ延命か

  4. 9

    高市早苗氏の“戦意”を打ち砕く…多くの国民からの「石破辞めるな」と自民党内にそびえる「3つの壁」

  5. 10

    「U18代表に選ぶべきか、否か」…甲子園大会の裏で最後までモメた“あの投手”の処遇