著者のコラム一覧
城下尊之芸能ジャーナリスト

1956年1月23日、福岡県北九州市生まれ。立教大学法学部卒。元サンケイスポーツ記者。82年、「モーニングジャンボ 奥様8時半です」(TBS)の芸能デスクとなり、芸能リポーターに転身。現在は「情報ライブ ミヤネ屋」(読売テレビ)、「朝生ワイド す・またん」(読売テレビ)、「バイキング」(フジテレビ)に出演中。

新井浩文が俳優に戻るには…10年、20年の下積み覚悟が必要

公開日: 更新日:

 強制性交罪で懲役5年の実刑判決が出た元俳優の新井浩文被告(40)。判決を受けて、それを不服として即日控訴した。

 一部のマスコミでは、芸能人の裁判で初犯の実刑判決は珍しいと表現されていたが、強制性交罪として当然の判決だ。

 そもそも、重い罪にするべきだとして2017年に改正された法律(5年以上20年以下の懲役)であり、3年以下の刑に付く執行猶予を基本的に付けられないようにするための法改正だった。

 それまでは、強姦罪(懲役3年以上)と言われて、親告罪であり、被害者の被害届、告訴がなければ成立しない罪だった。そのため、事件の後、示談を成立させることで被害届を取り下げさせ、即日釈放というケースも多かった。芸能人の事件でも同様の例を覚えている人は多いはずだ。

 今回は厳罰化した後に初めて芸能人が逮捕され、注目を集めていたのだから、厳しくなったと知らしめる意味での効果は十分にあったと思う。

 もちろん、わずかではあるが、執行猶予が付く可能性はあった。友人の弁護士によると、「まず懲役5年以上だから、最低の5年でも執行猶予は無理。だから情状酌量をしてもらい、何とか懲役3年の判決に持っていってもらう。そこで初めて執行猶予の最長の5年という猶予が付く可能性が出てくる」のだという。 それにはまず、被害者との示談を成立させ、厳罰は望まないとの一筆をもらう。できれば、減刑嘆願書を書いてもらうくらいでないとダメなんだそうだ。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本中学生新聞が見た参院選 「参政党は『ネオナチ政党』。取材拒否されたけど注視していきます」

  2. 2

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  3. 3

    上野樹里“ガン無視動画”にネット騒然! 夫・和田唱との笑顔ツーショットの裏のリアルな夫婦仲

  4. 4

    巨人・阿部監督に心境の変化「岡本和真とまた来季」…主砲のメジャー挑戦可否がチーム内外で注目集める

  5. 5

    松下洸平結婚で「母の異変」の報告続出!「大号泣」に「家事をする気力消失」まで

  1. 6

    松本潤&井上真央の"ワイプ共演"が話題…結婚説と破局説が20年燻り続けた背景と後輩カップルたち

  2. 7

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」

  3. 8

    参政党トンデモ言説「行き過ぎた男女共同参画」はやはり非科学的 専業主婦は「むしろ少子化を加速させる」と識者バッサリ

  4. 9

    松本潤「19番目のカルテ」の評価で浮き彫りに…「嵐」解散後のビミョーすぎる立ち位置

  5. 10

    巨人エース戸郷翔征の不振を招いた“真犯人”の実名…評論家のOB元投手コーチがバッサリ