TV局が3カ月でしゃぶりつくした“ラグビーバブル”終焉の先
あの熱狂は幻だったのか――。
先の「ラグビーワールドカップ2019」で日本代表は初のベスト8に進出。準々決勝で優勝候補の南アフリカ代表に惜敗したものの日本中を歓喜と感動に包み込んだ。
このラグビー人気を当て込み、あざとい動きを見せていたのがNHKや民放各局。W杯終了後のラグビーは野球やサッカーを凌駕するほどの勢いを見せていたからだ。
「W杯日本戦は軒並み20~40%と超高視聴率を叩き出した。寡黙に楕円形のラグビーボールを追いかけるプロレスラーのような体形をした選手らに日本中が興味津々でした。その多くが無名だったばかりか普段の生活ぶりが謎に包まれていたからです。テレビに出せばとにかく視聴者をテレビの前にくぎ付けにでき、視聴率が上がったわけです」(編成関係者)
その結果、W杯終了後は、スポーツ番組はもちろん、情報、バラエティー番組でも、W杯で活躍した日本代表選手らの姿を見ない日はないというほどだった。民放の編成関係者はこう話す。