著者のコラム一覧
ラリー遠田お笑い評論家

1979年、愛知県名古屋市生まれ。東大文学部卒。テレビ番組制作会社勤務を経てフリーライターに。現在は、お笑い評論家として取材、執筆、イベント主催、メディア出演。近著に「松本人志とお笑いとテレビ」(中央公論新社)などがある。

見た目と裏腹…EXIT「コンプライアンスゴリ守り芸人」自称

公開日: 更新日:

 相方のりんたろー。(33)はSNSで謝罪文を発表しながらも、その中で兼近のことを必死で擁護していた。

 未成年の女性の売春あっせんに携わっていたというのは、社会的にはそれほど軽い罪ではないようにも思えるのだが、ネット上では、兼近に対する同情的な声が目立っていた。EXITや兼近のファンの大半は、潔く罪を認めた本人の態度を高く評価していて、犯罪歴を暴き立てた週刊誌側の報道姿勢を強く批判した。

 彼らは2人とも根が真面目で「コンプライアンスゴリ守り芸人」を自称している。いずれも前のコンビの相方が不祥事を起こし、解散を余儀なくされた過去を持っている。彼らは元相方のトラブルで挫折を味わっている。だからこそ、ほかの芸人と比べても人一倍真面目な考え方になるのだろう。ファンの間では、そんな彼らの誠実な人柄が知られているため、この報道が出ても彼らを見捨てる人はほとんどいなかった。

 危機を乗り越えたチャラ男芸人は、五輪イヤーの2020年もお祭り気分で突っ走ってくれるだろう。(おわり)

【連載】2020 新春「笑」芸人解体新書

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    梅宮アンナ「10日婚」短期間で"また"深い関係に…「だから騙される」父・辰夫さんが語っていた恋愛癖

  2. 2

    「時代と寝た男」加納典明(19) 神話レベルの女性遍歴、「機関銃の弾のように女性が飛んできて抱きつかれた」

  3. 3

    砂川リチャード抱える巨人のジレンマ…“どうしても”の出血トレードが首絞める

  4. 4

    日テレ退職の豊田順子アナが定年&再雇用をスルーした事情…ベテラン局アナ「セカンドキャリア」の明と暗

  5. 5

    “バカ息子”落書き騒動から続く江角マキコのお騒がせ遍歴…今度は息子の母校と訴訟沙汰

  1. 6

    中学受験で慶応普通部に合格した「マドラス」御曹司・岩田剛典がパフォーマーの道に進むまで

  2. 7

    吉沢亮「国宝」が絶好調! “泥酔トラブル”も納得な唯一無二の熱演にやまぬ絶賛

  3. 8

    阿部巨人“貧打の元凶”坂本勇人の起用に執着しているウラ事情…11日は見せ場なしの4タコ、打率.153

  4. 9

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  5. 10

    フジ・メディアHD株主総会間近…328億円赤字でも「まだマシ」と思える系列ローカル局の“干上がり”ぶり