「アライブ」は別の病院探し…新型コロナで医療ドラマ激震

公開日: 更新日:

「病院を舞台にしたドラマなのに院内シーンが撮影できない!」

 テレビ局のスタッフからこんな悲鳴が上がっている。

 世界中を襲っている新型コロナウイルスによって、民放ドラマの収録現場がパニックに陥っているのだ。役者、スタッフなど大勢の人間が集まって収録を進めるドラマのロケ現場は、ウイルス感染が危ぶまれるシチュエーションのひとつ。

 今期は「トップナイフ ー天才脳外科医の条件―」(日本テレビ系)、「病院で念仏を唱えないでください」「恋はつづくよどこまでも」(ともにTBS系)、「アライブ がん専門医のカルテ」(フジテレビ系)といった医療ドラマが目立つ。政府はしばらくの間、たくさん人が集まる集会、イベント等の自粛を呼びかけているが、ドラマのロケもそんな自粛要請の対象のひとつになっている。たしかに50人近いエキストラが院内に配置されることもある病院ロケは、人間同士が“濃厚接触”する恐れがある。

 騒動の影響をモロ受けているのは松下奈緒(35)主演の「アライブ」だという。病室や手術室などドラマの核となるシーンの撮影を行っている大学病院の最寄り駅で働く駅員から新型コロナウイルスの陽性反応が出たため、スタッフが別の病院探しに飛び回っているのだ。脚本の書き直しも余儀無くされているそうだ。また、この病院は伊藤英明(44)主演の「病院で念仏」にも撮影許可を出していたことが明らかになっている。これから波及するかもしれない。

 医療ドラマののクルーは、視聴率と戦いながら、新型コロナウイルスの恐怖とも戦っている。

(芸能ジャーナリスト・芋澤貞雄)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  2. 2

    長嶋茂雄引退の丸1年後、「日本一有名な10文字」が湘南で誕生した

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  5. 5

    ドジャースが村上宗隆獲得へ前のめりか? 大谷翔平が「日本人選手が増えるかも」と意味深発言

  1. 6

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  2. 7

    レーダー照射問題で中国メディアが公開した音声データ「事前に海自に訓練通知」に広がる波紋

  3. 8

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  4. 9

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  5. 10

    巨人が現役ドラフトで獲得「剛腕左腕」松浦慶斗の強みと弱み…他球団編成担当は「魔改造次第」