著者のコラム一覧
三遊亭鬼丸落語家

昭和47(1972)年生まれ。長野県上田市出身。平成9年、三遊亭円歌に入門。前座名は「歌ご」。平成12年、二つ目に昇進し「きん歌」に改名。平成22年、「三遊亭鬼丸」襲名で真打ち昇進。NACK5「ゴゴモンズ」メインパーソナリティー。

「彩の国落語大賞」受賞!落語家と賞レースはどんな関係か

公開日: 更新日:

 暗いニュースが多いなかで明るいニュースをひとつ。私、三遊亭鬼丸がこのたび、令和元年度彩の国落語大賞を受賞しました! えっ!? そんな賞は聞いたことがないって? 何を言ってるんですか。平成10年に創設され第1回の受賞者はあの林家たい平師匠。その後も柳家花緑、柳家喬太郎、立川談春師匠らの人気、実力を兼ね備えた落語家が受賞している栄えある賞なんです。あっ、立川志らく師匠も受賞してます。なので受賞コメントでは「この賞の名を傷つけぬようこれからは自分だけでなく妻の貞操にも気をつけたいです」と言っておきました。

 ところで、落語家と賞レースってどんな関係なのかお話ししましょう。取れるのなら、もらえるのなら欲しいけど、そのためだけに落語やってるわけじゃないというのが本音でしょうか。漫才のM―1なんかは優勝した瞬間から人生が変わるぐらいのインパクトがありますよね。なんなら優勝しなくても芸人人生に影響はあります。それと比べると落語界って賞を取ってもあまり周りの反響はありません。応援してくれてるお客に「あなたの見る目は間違ってませんよ。ちゃんと評価される芸人を応援してるんだから安心してね!」っていう意味では賞を取った方がいいんですが、若い頃から賞をたくさん取ってたからって名人上手で売れっ子になれる保証はないんですよね。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  2. 2

    複雑なコードとリズムを世に広めた編曲 松任谷正隆の偉業

  3. 3

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  4. 4

    ドジャース内野手ベッツのWBC不参加は大谷翔平、佐々木朗希、山本由伸のレギュラーシーズンに追い風

  5. 5

    「年賀状じまい」宣言は失礼になる? SNS《正月早々、気分が悪い》の心理と伝え方の正解

  1. 6

    国宝級イケメンの松村北斗は転校した堀越高校から亜細亜大に進学 仕事と学業の両立をしっかり

  2. 7

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  3. 8

    維新のちょろまかし「国保逃れ」疑惑が早くも炎上急拡大! 地方議会でも糾弾や追及の動き

  4. 9

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  5. 10

    【京都府立鴨沂高校】という沢田研二の出身校の歩き方