著者のコラム一覧
三遊亭鬼丸落語家

昭和47(1972)年生まれ。長野県上田市出身。平成9年、三遊亭円歌に入門。前座名は「歌ご」。平成12年、二つ目に昇進し「きん歌」に改名。平成22年、「三遊亭鬼丸」襲名で真打ち昇進。NACK5「ゴゴモンズ」メインパーソナリティー。

落語ほど世の中に不要不急なものはないから仕方ないけれど

公開日: 更新日:

 新型肺炎、コロナウイルスのためにさまざまな催しの中止や延期さらには休校が発表されてますが、我々落語界も大変なんですよ。大小の落語会が次々キャンセルに。電話がかかってくるとキャンセルの電話ということが続くため、電話恐怖症の落語家が続出です。まあ不要不急の外出は避けるようにと言われてしまいますと、落語ほど不要不急なものは世の中にありませんから仕方ないですね。

 でもね、私はちょっとパニックになりすぎかなぁと。だって毎年インフルエンザが流行して高齢者や持病のある方がお亡くなりになることはあるわけで、逆にかかっても死なないのが大多数でしょう。コロナウイルスという聞き慣れない名前にビビりがちですが、平均致死率50%のエボラ出血熱のような恐怖心を感じる必要はないはずです。C型インフルエンザってネーミングだったらこんなに騒がれなかったんじゃないですかね。能天気過ぎますか?

 ただ国としてはこの状況が長引いてオリンピック開催中止なんてことは絶対避けたいはず。ロンドン市長候補が「うちならすぐできますよ!」なんて言ってるみたいだし。コロナウイルスの蔓延を防ぐのに手洗いやマスクは基本ですが、抵抗力、免疫力も大事ですよね。私は毎年インフルエンザ予防でこの時季はとにかくよく寝て栄養をつけることを実践してます。弱ってるとかかりやすいですからね。ですからここはひとつ日本国民が一丸となって免疫力をつける政策をやってもらいましょう。まず睡眠時間確保のため労働時間を5時間に短縮。そうすると満員電車も時差出勤で緩和されるので一石二鳥。あと栄養つけるためにおいしいものを食べなきゃいけないから、15歳から70歳までに一律3万円支給しましょう。今回ダメージを受けてる飲食店は大喜びで一石二鳥。8000万人に支給すると2兆4000億円ですが、3兆円もかけたオリンピックが無駄になることを考えたら、そして国民の命を考えたら安いもの。毎日おいしいもの食べてる総理、いかがでしょうか?

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  3. 3

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  4. 4

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督

  5. 5

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  1. 6

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  2. 7

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  3. 8

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  4. 9

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  5. 10

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い