著者のコラム一覧
三遊亭鬼丸落語家

昭和47(1972)年生まれ。長野県上田市出身。平成9年、三遊亭円歌に入門。前座名は「歌ご」。平成12年、二つ目に昇進し「きん歌」に改名。平成22年、「三遊亭鬼丸」襲名で真打ち昇進。NACK5「ゴゴモンズ」メインパーソナリティー。

客席の温度が違う…ラジオリスナーが多い高座はすぐわかる

公開日: 更新日:

 埼玉のFM局、79・5MHzだからナックファイブで、お昼の番組のパーソナリティーをやってる落語家、三遊亭鬼丸です。ラジオをやってるおかげで今まで落語を見たことのない、そして落語に興味のなかったリスナーが私をきっかけに落語を見るようになってくれるのはうれしいものです。そしてそういうリスナーのお客さんの多いときって高座に上がるとすぐにわかるんですよね。どういうことかというと、ラジオでレギュラー番組を持つ前のお客さんの冷たさを覚えているから。いや、冷たくはないんですが、温かくはないんですよ。

 知らない芸人が出てくるとお客は「こいつは面白いのか?」という視線で品定めをしてくるんですね。そしてこっちは「面白いから安心してよ」ってアピールするために、マクラというフリートークでお客に受け入れてもらう作業を行わなきゃいけないんです。これって有名な落語家だと、出てきた瞬間にお客は安心しながら「早く笑わせてよ!」って空気ですから場が温まるまでのハンディはだいぶあります。皆さんの周りを見てても、10年付き合いがある人と1週間の付き合いしかない人が同じことを言っても、10年の方を笑いますよね。今までの成り立ちを知っていたり、面白いことを言う人という信頼があるからでしょうね。とまあいろいろ書きましたが、つまり知ってる人がしゃべってる方が笑いやすいというのならこれを読んでる皆さんも知ってる人の落語を安心して見たいのではないでしょうか。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  2. 2

    悠仁さま筑波大進学で起こる“ロイヤルフィーバー”…自宅から1時間半も皇族初「東大卒」断念の納得感

  3. 3

    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

  4. 4

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  5. 5

    飯島愛さん謎の孤独死から15年…関係者が明かした体調不良と、“暗躍した男性”の存在

  1. 6

    結局「光る君へ」の“勝利”で終わった? 新たな大河ファンを獲得した吉高由里子の評価はうなぎ上り

  2. 7

    中山美穂さん急死、自宅浴槽内に座り前のめり状態で…大好きだった“にぎやかな酒”、ヒートショックの可能性も

  3. 8

    豊作だった秋ドラマ!「続編」を期待したい6作 「ザ・トラベルナース」はドクターXに続く看板になる

  4. 9

    タラレバ吉高の髪型人気で…“永野ヘア女子”急増の珍現象

  5. 10

    【独自】急死の中山美穂さん“育ての親”が今朝明かしたデビュー秘話…「両親に立派な家を建ててあげたい!」

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    JリーグMVP武藤嘉紀が浦和へ電撃移籍か…神戸退団を後押しする“2つの不満”と大きな野望

  2. 2

    広島ドラ2九里亜蓮 金髪「特攻隊長」を更生させた祖母の愛

  3. 3

    悠仁さまのお立場を危うくしかねない“筑波のプーチン”の存在…14年間も国立大トップに君臨

  4. 4

    田中将大ほぼ“セルフ戦力外”で独立リーグが虎視眈々!素行不良選手を受け入れる懐、NPB復帰の環境も万全

  5. 5

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  1. 6

    FW大迫勇也を代表招集しないのか? 神戸J連覇に貢献も森保監督との間に漂う“微妙な空気”

  2. 7

    結局「光る君へ」の“勝利”で終わった? 新たな大河ファンを獲得した吉高由里子の評価はうなぎ上り

  3. 8

    飯島愛さん謎の孤独死から15年…関係者が明かした体調不良と、“暗躍した男性”の存在

  4. 9

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  5. 10

    中日FA福谷浩司に“滑り止め特需”!ヤクルトはソフトB石川にフラれ即乗り換え、巨人とロッテも続くか