著者のコラム一覧
三遊亭鬼丸落語家

昭和47(1972)年生まれ。長野県上田市出身。平成9年、三遊亭円歌に入門。前座名は「歌ご」。平成12年、二つ目に昇進し「きん歌」に改名。平成22年、「三遊亭鬼丸」襲名で真打ち昇進。NACK5「ゴゴモンズ」メインパーソナリティー。

落語家として教訓を噛みしめる…読書家・野村監督の格言

公開日: 更新日:

 野村監督が亡くなりました。私は阪神ファンですからひとかたならぬ恩義を感じております。多くの著書も読みました。野球は頭でやるもの、ID野球といった考えは私の野球観戦偏差値を確実に上げてくれたと思います。しかしそれだけではなく、読書家野村監督の名言、格言は、生き方、人生の教訓として現在の落語家生活に影響を与えてくれてます。今日はそんな野村監督の格言を落語家としてどう受け止めたかを書きましょう。

「若いときに流さなかった汗は年をとったときの涙になる」

 これなんかは落語家のために言ってくれた言葉じゃないかと思うほど染みる言葉です。若いときに司会や余興で安易にお金を稼ぐことを覚えて噺の稽古をしないと年取ってから苦労するんですよ。

「勝ちに不思議の勝ちあり負けに不思議の負けなし」

 高座に上がってネタやって降りてきたときに、何か今日はウケたなぁって時があります。お客さん、ネタ選び、体調、精神面が万全ではないけど、いやむしろその逆なのに。でもそれは実力だと思ってはいけないんです。不思議なんです。逆にウケなかった時にお客のせいだけにしてもいけないんです。もっとウケなかった事実にはウケなかった理由があることを考えて成長しなければなりません。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  2. 2

    長嶋茂雄引退の丸1年後、「日本一有名な10文字」が湘南で誕生した

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  5. 5

    ドジャースが村上宗隆獲得へ前のめりか? 大谷翔平が「日本人選手が増えるかも」と意味深発言

  1. 6

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  2. 7

    レーダー照射問題で中国メディアが公開した音声データ「事前に海自に訓練通知」に広がる波紋

  3. 8

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  4. 9

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  5. 10

    巨人が現役ドラフトで獲得「剛腕左腕」松浦慶斗の強みと弱み…他球団編成担当は「魔改造次第」